足立朝日

Vol.158「ブロッケンの妖怪」高橋 惠子

掲載:2015年10月5日号
笑いと怪奇のホラーコメディ

 11年、屈指の超個性派俳優でありクリエイターでもある竹中直人と生瀬勝久が、舞台で激突し話題となった「竹生企画」第一弾『ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~』から4年……。
 この秋、二人が再びタッグを組み、またもや話題作を世に贈り出す。前作に続き、人気劇作家・演出家の倉持裕を作・演出に迎え、出演陣には竹中直人、生瀬勝久をはじめ、やはり前作に続き、実力派・田口浩正。さらに今回は、女優でカリスマモデルでもある佐々木希が、同作品で初舞台を踏む。加えて、国際的な評価を得るダンサーでもあり、近年ドラマや舞台で俳優として注目される大貫勇輔、そして演劇界で着実なキャリアを重ねる安藤聖……といったフレッシュなメンバーが結集。そして、「竹生企画」には初参加となるベテランの高橋惠子が、いかなる化学反応を起こすのか期待が高まる。
 舞台は、孤島に建つ洋館。霧の濃い日には、海の上にもう一軒の洋館が現れる「ブロッケン現象」が発生する。洋館の住人は虹子(高橋)とその娘の小真代(佐々木)、使用人の稲井(大貫)。そこには、船乗りの泊(田口)が出入りする。ある日、絵本作家の打越(竹中)と担当編集者の黒柳(生瀬)が、霧に映った洋館の影を虹が囲む美しい光景を取材に訪れる。やがて二人は、影が日増しに大きくなっていることに気づくが……。
 人気劇作家・倉持裕が書き下ろす、笑いと怪奇が入り混じるホラーコメディ。高橋は語る。
 「竹中さんとは、テレビドラマで夫婦の役をやらせていただきました。後は、竹中さんがカメラマン、私がモデルで、週刊誌のグラビア写真を撮っていただきました。とても面白い方なので、舞台での初共演がすごく楽しみ! 生瀬さんは、舞台でご一緒しましたが、本当にスピード感というか、切れ味というか……すごいなと思って、今回も楽しみにしています。自然現象といえば、私は北海道に生まれ育ったので、雪が下から吹いてくるような吹雪のすごさを経験しています。今回は『ブロッケン現象』。これもまた楽しみです!」
【日時】10月30日(金)19時、31日(土)13時・18時、11月1日(日)13時
【料金】9000円(フレンズ割引あり)
【チケット】TEL5244・1011。
【場所】シアター1010 足立区千住3丁目92