足立朝日

紅葉とアートのプチ旅行 ちょっと足を伸ばしたい おすすめスポット

掲載:2015年11月5日号
 秋はたまらなく旅をしたくなる季節。あわただしい日々をぬって、ちょとした「小旅行」に出かけよう。紅葉狩りもよし、大自然の中のアートめぐり、魚たちと戯れるのもよし。区内から、お手軽に行ける「穴場」のご紹介。

◆箱根(ポーラ美術館)
 ロマンスカーの乗り入れにより、箱根にも北千住から乗り換えなしで行ける。本数は平日1本、土日3本と少ないが、日帰りもできる(北千住~箱根湯本=全席指定)。
 芸術の秋、せっかく足を延ばすなら、紅葉だけでなく絵画も楽しみたいところ。うってつけなのが、展覧会「自然と都市 印象派からエコール・ド・パリ」を開催中(3月13日まで)のポーラ美術館だ。
 周囲の自然と調和して建つ建物は、ガラス越しに外の風景を眺められる開放的な作り。外に出ると全長670m(所要時間20分)の遊歩道があり、富士箱根伊豆国立公園の手つかずの自然の中を散策できる。
美術品を堪能した後は、野鳥のさえずりや葉ずれの音に身を浸せば、身も心もリフレッシュできること間違いなし。
【ポーラ美術館】
 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285。箱根湯本から直通バス(所要時間約35分)もある(1日往復各3本)
◆新江ノ島水族館
 山より海が好き、という人は新江ノ島水族館の花と魚のアートはいかが? 北千住からは約1時間半(1300円)と意外に近い。JR「藤沢駅」乗り換え、小田急線で「片瀬江ノ島駅」下車徒歩3分。
 新江ノ島水族館といえば、クラゲが有名。ふわふわ泳ぐ姿が女性たちに人気だが、その展示を世界に先駆けて始めたのもここ。14種類のクラゲの水槽に囲まれたホールは、まさに癒しの空間。
 また、5時からの夜間スペシャルイベント「えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015」を開催中(12月25日まで)。2万匹の魚たちが泳ぐ相模湾大水槽が、プロジェクションマッピングで花々が咲くアート空間になる。花柄のエイやサメの泳ぐ姿は、まさに幻想的。他にも自分の描いた魚が、目の前の水槽で泳ぎだす「お絵かき水族館」なども。
 鎌倉から近いので古都散策の帰りに寄ってみるのもいい。江ノ島電鉄「鎌倉駅」~「江ノ島駅」(23分)、水族館まで徒歩10分。
◆筑波山もみじまつり
 筑波山は、11月中旬~下旬にかけて全山が紅葉のピークを迎える。特にケーブルカーの麓の宮脇駅周辺は名所として知られ、カエデ類が駅舎を赤く包み、車窓からの赤や黄褐色のブナ、シデの黄色が混じったパノラマが広がる。頂上周辺も見事。
 10月31日(土)~11月29日(日)の土日祝および11月16日(月)~20日(金)はライトアップ。
 11月1日(日)~30日(月)は、「もみじまつり」。土・日は、和太鼓演奏や化石発掘体験、餅つき大会など各種イベントが用意されている。
【メモ】北千住駅からつくばエクスプレスで終点「つくば」まで快速で34分。片道大人1030円。ケーブルカーは、「つくば」からバスで約40分の「筑波山神社入口」から約1.6㎞で頂上付近まで8分、往復1050円。
【問合せ】TEL029・866・0611筑波観光鉄道

写真上から①/ポーラ美術館
②/新江ノ島水族館 花と魚- 相模湾大水槽/Flowers and Fish- Enoshima Aquarium Big Sagami Bay Tankチームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽:高橋英明
③/ケーブルカー
④/筑波山の紅葉