足立朝日

R&B、ヒップホップで 世界を目指す「Manjiro」 父・安藤秀樹さんも期待

掲載:2015年12月5日号
 足立区がプロとプロを目指しているエンターテイナーを支援する「あだちエンターテイメントチャレンジャー事業(えんチャレ)」。現在の登録団体は9組。
 2人組の「Manjiro」は、R&Bやヒップホップをベースに、ラテン、ソウルなどジャンルは幅広く、楽曲だけでなくPVまで自分たちで撮影・編集してネットで発信している本格派だ。
 メンバーは作詞・作曲・ボーカル担当の万治朗さん(23/西新井在住)と編曲・DJ担当のVIRUSさん(24/梅島在住)。実は万治朗さんの父はシンガーソングライターの安藤秀樹さんで、2人の音楽に「出来上がっているが、未完成な不思議な面白さがある。期待したい」と太鼓判を押す。
 万治朗さんは中学時代にマイケル・ジャクソンのビデオを見て衝撃を受け、高校卒業後、アルバイトで資金を貯めてニューヨークに渡り音楽を勉強。高校時代からの友人VIRUSさんを誘って1年前にユニットを結成し、8月にインディーズデビューした。
 1曲目の「MVP」はもどかしさに揺れるエネルギーを吐き出すようなヒップホップ、2曲目の「why not」はロマンティックなラブソングのラテンポップで、どちらも現代の若者らしい作りこまれたスリリングなサウンドが特徴だ。
 海外に通用する音作りを目指し、歌詞は英語を多用し、韻を踏むなどもこだわった。PVも和のテイストを入れたプロ顔負けの完成度だが、万治朗さんが区内で撮影、編集。「ニューヨークと日本を繋げたいと思って。楽しいですね」。VIRUSさんも「日本にはあまりない2曲になっていると思う」と自負する。「日本人として海外に発信したい」と万治朗さん。アグレッシブな若者2人の音楽はHPで聴ける。
 HP=PVが見られるほか、iTunesで曲をダウンロードできる。CD購入希望は、HPのメールフォームから連絡する。
◆「新春えんチャレまつり」に出演 えんチャレ団体9組が出演するスペシャル合同講演。
【日時】1月9日(土)午後1時半開場、2時開演(Manjiro出演は5時40分~6時)【場所】東京芸術センター21階・天空劇場(千住1‐4‐1)【料金】無料
【問合せ】TEL3880・0039お問い合わせコールあだち

写真/万治朗さん(上)とVIRUSさん