足立朝日

荒川河川敷に58年ぶりの珍客 渡り鳥ハクガンの幼鳥

掲載:2015年12月5日号
 千住大川町付近の荒川河川敷にハクガンの幼鳥が訪れ、話題になっている。
 ハクガンは全身が白く、翼の先が黒いのが特徴。渡り鳥だが、現在の渡来数は少ない。東京近郊で見られたのは1957年以来、58年ぶりとのこと。最初は5羽目撃されたとの情報もあるが、現在は3羽の幼鳥がほぼ同じ場所にいて、草を食べている。シロツメクサなど好物の植物が一帯に群生していることから、越冬の可能性もありそうだ。
 写真提供は、「足立区本木・水辺の会」の金子勝治さん。自宅が千住元町のため河原に行く機会が多く、10月末頃に撮影した。「ハクガンとは知らず近づきましたが、そばまで寄っても恐れる様子もなく、写真を撮ることができました」と金子さん。
 この久々の珍客に、他県からも多くのマニアが撮影に訪れている。カメラを気にせず、3羽とも健やかに育って欲しいものだ。

写真上/荒川河川敷で飛ぶハクガンの幼鳥たち※写真提供=金子勝治さん(千住元町在住)
下/成鳥はくちばしと足が桃色になる