足立朝日

全ての子どもに居場所を 「みんなの学校」上映会 12月20日(日)

掲載:2015年12月5日号
 すべての子どもに居場所がある学校を作りたい――発達障害のある子や問題のある子も同じ教室で学ぶ、大阪市立南住吉大空小学校。保護者や地域とともに、「不登校ゼロ」を目指す学校の取り組みを丁寧に追い、平成25年度「文化庁芸術祭大賞」をはじめとする数々の賞を受賞したドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が開かれる。
 主催は不登校のこどもたちと親の会「ほっとカフェ虹」。代表の難波規子さんは精神障害者
の自立支援団体「心の友こむにた」の事務局も担っており、生きにくさを抱えた人たちの地域での共生に、日頃から心を砕いている。
 難波さんは「みんな一緒に」を実現させた青空小学校の取り組みに共感。上映会を決めた後に偶然、同じ映画を東京朝鮮第四初中級学校(興野1‐18‐12)が上映することを知り(11月8日に終了)、広報も協力して行ってきた。
 「支援を必要とする子たちも、周りの理解があれば一緒に過ごせる。それには、子どもの頃からの教育環境も必要だと思う」と難波さん。足立区が平成28年度から区立小学校で特別支援教室の導入を始めることも、その思いを後押しした。「教育現場や開かれた学校づくり協議会に戸惑いがあるのを実感しているので、応援する形になれば。徐々に一緒に学ぶことで、本人は良い方に変われるし、回りも優しさを学びながら成長できる」。映画では教員たちの成長過程も描かれている。
 「理想としてだけでなく、具体的に希望が見えてくる映画。ぜひ見てもらいたい」。チラシにこんな一文がある。「学校が変われば、地域が変わる。そして、社会が変わっていく」。今よりみんなが住みやすくやさしいまちになるための「学校参観」はいかが?
【日時】12月20日(日)①午前11時(10時半開場)②午後2時(1時半開場)※2回上映
【場所】こども支援センターげんき5階研修室3(梅島3‐28‐8、西新井駅西口徒歩3分)
【参加資料代】一般500円、高校生以下無料(ともに開場30分前)
【特別出演】和音
【問合せ】TEL090・7270・3654難波
◆不登校の親子応援ガイドブック「翼を抱く子どもたちへ」
子どもが学校へ行かない・行けない。誰に相談したらいいかわからない人のためのガイドブック。
 不登校の親の会6区(江戸川・足立・江東・葛飾・荒川・墨田)のネットワーク「Eakkasねっと」が、パルシステム東京市民活動助成基金の援助で制作。不登校とどう向き合ってきたか、当事者と親の体験談などが載っている。都内東部の相談・居場所・学びの場・親の会などの紹介もある。
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【問合せ】Eメール=Eakkasねっと事務局平野浩子

写真上/左から「和音」Shunさん、難波さん、「和音」Yokoさん