足立朝日

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掲載:2015年12月5日号
◆千住酒合戦の再現イベント盛況
 200年前、千住で行われた豪華な酒宴「酒合戦」を再現した、第3回「千住乃酒合戦」(千住仲組協議会主催)が11月22日(日)、東京芸術センターで開かれた。
 会場には酒合戦の様子を描いた絵巻(区郷土博物館蔵)や、幕末から明治にかけて活躍した伊豆の長八の鏝絵(個人蔵)も展示。足立史談会の安藤義雄氏による講演「200周年を迎えた『千住の酒合戦』」は、立ち見が出るほどの盛況となった。「イベントは後世に残らなければ文化ではない」と安藤氏。酒合戦を質の高い記録や絵巻に仕立てた千住の人の文化レベルは高く、「旅人も酒合戦に招き入れ、懐の大きいことをやった。それを自慢してください」と語った。
 続く再現イベントは、関係者らが谷文晁など当時の文人に扮して、大盃で日本酒代わりのスポーツドリンクを飲み干したのをはじめに、一般参加者たちも酒豪の気分を体験した。
◆女性フェスティバル会開催
 女性団体連合会主催の「女性フェスティバル2015あだち」が11月7日(土)・8日(日)、Lソフィア開かれた。今年は「世代をつなぐ女性のわ」をテーマに学習会や展示・体験、販売など様々なコーナーが設けられ賑わった。
 オープニングは、あいのわ福祉会前理事長の岸本美惠子さんが講演。障害のあるわが子から受け取ってきた数々の愛情と喜び、感謝を語り、心に響く内容となった。東北3県現地リポート「私たちは忘れない3・11」では、保健師、NPO理事長、足立区から派遣されている災害復興協力職員の3人が、仮設住宅や被災地、被災者の現状を報告。震災から4年が過ぎ、求められる支援も変化している。上から目線ではなく一緒に前に進む、勇気を与え自立をサポートするなど、気持ちに寄り添う支援が必要であること、「おせっかい」が地域力に繋がることなどが語られた。