足立朝日

この本

掲載:2016年1月5日号
①「みるみる仕事が片づく! 公務員の時間術」定野司著/学陽書房刊/1900円(税別)
 足立区教育委員会の定野教育長が、総務部長時代に書きあげた同書には、効率よく充実した仕事をするための56の手法・ヒントがギッシリと詰まっている。
 例えば第2章「時間を『見える化』する!スケジュール術」。スケジュール帳の中に「TODOリスト」欄を設けて、日時の決まっていない予定を必要に応じて追加・削除。1冊の手帳で時間を「見える化」し、管理できる簡単かつ効率的な方法だ。その他「生きがい」になりそうな「やりがい」や、その種(目標)の見つけ方など、読むだけで脳が活性化される。
②「大人女子よくばり週末旅手帖」なかだえり著/㈱エクスナレッジ刊/1400円(税別)
 古い建物を自らリノベーションした自宅とアトリエを千住に構えるイラストレーター・なかだえりの新刊。「よくばり」のタイトル通り、旅先での紹介ポイントは建築、鉄道、グルメ、下町ととにかく贅沢。中でも千住は13ページにわたって銭湯、路地、遊郭建築、飲み屋などまちの魅力を取り上げていて、著者の千住への愛が伝わってくる。A5版オールカラー168ページの全てに、自筆のカラーイラストが惜しみなく満載され、どこを開いても滲み出るあたたかみがなんとも心地いい。食欲と好奇心旺盛な視点でチョイスされた各地の見所は、歴史や建築の専門知識を加えた解説で紹介。旅先での人とのふれあいエピソードが絶妙のエッセンスになっていて、旅に出たくなる1冊。