足立朝日

76.「八幡神社」 関原2-35-22

掲載:2016年1月5日号
 毎月第1日曜日の早朝に賑やかに行われている朝市で有名な関原不動商店街沿いにある「八幡神社」。891㎡(270坪)の広々とした境内に、各町会の神輿が納められている大きな神輿庫と区指定の立派な保存樹「ケヤキ」が植えられているのが特徴の神社だ。
 祭神は誉田別命。詳しい創建は不明だが、江戸時代までは大聖寺(関原不動)の守り神で、大聖寺本堂の西側にあった。明治の神仏分離令によって、明治3年(1870)に現在地に移転した。
 昭和15年(1940)の大鳥居をくぐると、正面に木造の社殿があり、左に大きな記念碑がある。裏面には神社鳥居記念碑奉納者として約130人の名前と総代・世話人が刻まれている。右側にある保存樹のケヤキは、嘉永元年(1848)に奉殿の新築の際に敷地の境に左右に植樹されたと伝えられている内の1本だ。
 その他、万延2年(1861)の手水鉢がある。右奥に進むとあるのが神輿庫で、関原二丁目町会の神輿と山車、関原二丁目南町会の神輿、関原三丁目東町会の神輿が奉納されていて、祭礼の時に担がれ賑わう。
 社殿の裏側は、すべり台のある「関原南児童遊園」にもつながっていて、休日には子どもたちが公園と神社を元気に行き来している。
【交通】「西新井駅」西口からバス「北千住駅」行きで「関原二丁目」下車、徒歩約3分ほか

写真上/地域に根付いている神社
下/3基の神輿と1台の山車が奉納されている神輿庫