撮影/林治子さん(51)=谷中2丁目在住
「私だけのもの」にしたくなる場所がある。谷中1-4の通称「花壇公園」もそんな場所だ。
都立東綾瀬公園の駐車場、北綾瀬―綾瀬を結ぶ東京メトロの枝線のガードのそばで、1月のある日、林さんがこの近くを歩いていると、とてもいい匂いが
漂ってきた。近づいてみると、菜の花だった。去年は、確か2月頃。ボランティアでこの花壇を造成している「公園花畑友の会・碧空」のメンバーの一人は「いやあ、去年より1カ月は早いです。みんなびっくりしていますよ」と話す。
ところで、この花を折って持っていってしまう輩がいるそうだ。中には、根っこごと持っていく人間がいて、見つけて注意すると「公園の物じゃないか、いいだろう」と開き直るというからたちが悪い。もっとも、先日の降雪でかなりの枝が折れてしまったため、1月20日過ぎには人の手で、花は刈られた。美しい花も自然には勝てなかったという皮肉。
【交通】北綾瀬駅から徒歩6分
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)
「私だけのもの」にしたくなる場所がある。谷中1-4の通称「花壇公園」もそんな場所だ。
都立東綾瀬公園の駐車場、北綾瀬―綾瀬を結ぶ東京メトロの枝線のガードのそばで、1月のある日、林さんがこの近くを歩いていると、とてもいい匂いが
漂ってきた。近づいてみると、菜の花だった。去年は、確か2月頃。ボランティアでこの花壇を造成している「公園花畑友の会・碧空」のメンバーの一人は「いやあ、去年より1カ月は早いです。みんなびっくりしていますよ」と話す。
ところで、この花を折って持っていってしまう輩がいるそうだ。中には、根っこごと持っていく人間がいて、見つけて注意すると「公園の物じゃないか、いいだろう」と開き直るというからたちが悪い。もっとも、先日の降雪でかなりの枝が折れてしまったため、1月20日過ぎには人の手で、花は刈られた。美しい花も自然には勝てなかったという皮肉。
【交通】北綾瀬駅から徒歩6分
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)