足立朝日

77.「北野神社」 本木南町17-2

掲載:2016年2月5日号
 本木南町の住宅街の一角に建つ「北野神社」。広い境内の西側には「本木南児童遊園」が併設されている。
 ご祭神は、天神様こと菅原道真。詳しい創建は不明だが、昔の豪族で六阿弥陀伝説に登場する豊島清光が北野天満宮から分祀したものと伝えられている。豊島一族といえば熊野神社を崇敬していることで知られている。このため、同社は豊島一族が熊野以外を勧請した珍しい神社だ。
 社殿の中には歴史を伝える4枚の棟札がある。そこには宝永5年(1708)に、神社に雨がかかるのを防ぐ設備を作ったことや、文化元年(1804)に鳥居を再建したことを記したものなどがある。
 境内には区の保存樹に指定されたイチョウやケヤキのほか、平成3年(1991)に玉垣完成記念の際に植樹された紅梅5本が、東側に植えられている。すべり台やジャングルジムがある児童遊園が併設されていることもあり、地域の人たちにとっては、まさに憩いの場になっている。同児童遊園は昭和26年(1951)開設で、本木地区で一番古い公園だ。
【交通】「北千住駅」西口から東武バス「本木新道」経由「西新井大師」行きで「本木小学校」下車、徒歩約5分

写真上/現在の社殿は明治30年(1897)に改築された
下/児童遊園では、休日には小さい子たちが楽しそうに遊んでいる