足立朝日

桜、さくら、サクラ…

掲載:2016年4月5日号
撮影/大内若子さん(69)=東和4丁目・主婦

 この新聞が出る頃、世間は「桜色」に染まっていることだろう。桜、特にソメイヨシノの美しさは比類がない美しさ。咲き方良し、散り方良し。そして、葛西用水親水水路の桜並木の美しさは、区内ではピカ一だ。その数290本。入谷9丁目~舎人6丁目・毛長川土手沿いの「舎人緑道公園」(1・2㎞)350本の桜並木といい勝負だ。
 今回の写真を撮った大内さんは、この水路(3・5㎞)で桜が一番見事と言われる中川小学校前から郷土博物館前にかけてカメラ片手に歩いた。小学校の水路沿いの門のそばに、鯉を抱いた河童のオブジェがあり、時折その頭から水が噴き出している。「水で河童の頭がびしょびしょになるんです。楽しいですよ」
 写真を撮っていると、親子連れが近づいてきた。かわいいい! 「写真撮っていいですか?」と聞くとママが「いいですよ」。
 「この北側には日時計もあります。珍しいです。自然とともに生きてきた祖先がしのばれます」と大内さん。
【交通】中川小学校へは、亀有駅北口から「八潮駅南口」か「六ツ木都住」行きで「中川小学校前」下車
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)