足立朝日

Vol.166 シアター1010「ミュージカル ワークショップ」板垣 恭一

掲載:2016年6月5日号
 役者の力を信じて最大限の可能性を引出し、観客の心を動かす演出を手掛ける板垣恭一を講師に迎え、シアター1010がミュージカル・ワークショップを開く。「始まるを、始める。」をキャッチコピーに、プロと同じレッスンを体験する希望者を募集中だ。
 参加者は、講師陣による実際の作品を観劇後、「歌」「踊り」「演技」を学び、最終日に発表会を開く。演技に興味があり、「やる気」「体力」があれば、初心者・経験者は問わない。
 講師の板垣は、日大芸術学部、「第三舞台」を経て演出家に。近作は「フォーエヴァーブラッド2016」「晦日明治座納め・る祭」など、多くのプロデュース公演を演出。その豊かでピリリと厳しい観察眼をあまねく活かし、「日本の劇」戯曲賞の審査員も務める。2016年5月に2日間のみ上演された完売御礼・幻の明治座公演「滝口炎上」。このプレミアム公演のDVDが、今年の5月16日に発売となったことで、改めて板垣の演出が脚光を浴びている。
 これから巡り会う新たな才能に期待し、板垣は呼びかける。「『ストレスの発散』と『表現』は違うものです。誰もが歌を歌えるのに、聞いている人の心を打つものとそうでないものがある理由は、これです。もしあなたが歌や踊りや演技に興味があり、それらを使って誰かの心を動かしてみたいと思うなら、このワークショップは打ってつけかもしれません。『発散』のお手伝いは不得意ですが、『表現』のお手伝いはちょっとだけ得意かもと思うからです。良い出会いになりますことを」
【日程】★7月8日(金)19時~作品観劇★9日(土)ワークショップ14時~20時★10日(日)ワークショップ&発表会10時~18時【場所】シアター1010稽古場1【応募資格】足立区在住・在勤・在学の中学生以上の男女。全日程参加可能者【募集人数】30人(抽選)【参加費】無料【応募締切】6月15日(水)必着【応募方法】専用応募用紙(シアター1010受付で配布するほか、ホームページよりダウンロード)に必要事項を記入後、シアター1010受付へ持参、または郵送【郵送先】〒120-0034 足立区千住3-92シアター1010「ミュージカル・ワークショップ」係【問合せ】TEL5244・1021

写真上/過去のワークショップ風景
下/演出家・板垣さん