足立朝日

「ボランティアの花畑」

掲載:2016年9月5日号
撮影/小出日出子さん
=東和2丁目在住


 東京メトロ・千代田線「北綾瀬駅」の近くにこの花壇がある。都立東綾瀬公園駐車場そばの谷中1-4。春夏秋冬、様々な草花が咲き乱れ、散歩する人、ジョギングする人たちを誘う。正に「癒しの空間」である。ここは「公園花畑友の会 碧空」というボランティア団体が、公園管理事務所の許可を得て、1年を通してしっかりと草花の世話をしているのだ。会のメンバーは、大谷田、綾瀬、東和地区などこの近辺に住む主婦ら。とにかく花が好きで、「ここへ来ると、もう帰るのを忘れてしまいます。花々で人を癒したいという思いが高じて自分も癒されている。そういう空間なんです」と話す。
 春先は、菜の花が芳醇な香りを漂わせながら鮮やかな黄色い花を付け、色とりどりのチューリップが一斉に。純白で可憐な卯の花が、人々を「ホトトギスが鳴く季節」へ誘い、パンジー、サクラソウ、ポピーが花のじゅうたんを作っていく。夏はヒマワリ、ニチニチソウ、タチアオイ……。これからは秋の草花の競演だ。「すべて、ボランティアの皆さんのお世話の賜物。感謝です」と撮影した小出さん。
【問合せ】 TEL3605・0005東綾瀬公園サービスセンター
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)