足立朝日

Vol.169サスペンス・コメディ『一人二役 殺したいほどジュテーム』

掲載:2016年9月5日号
大どんでん返しのラストに驚愕!

 「大地真央」(写真中央)と聞けば、誰でもが「女優で元宝塚歌劇団月組男役トップスター」とイメージするだろう。いやいや、ひとつ忘れてならないのは、大地は「日本を代表するコメディエンヌでもある」ということ。2014年の『夫が多すぎて』では、わがままで夫を大いに困惑させる女性を演じ、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
 その力量をもって今回演じるのは、シアター1010で上演されるサスペンス・コメディ『一人二役 殺したいほどジュテーム』(原作/ロベール・トマ「DOUBLE JEU」)での富豪の婦人役。共演は、コメディには欠かせない存在感溢れる森公美子(写真左)、そして、無名塾出身で幅広いジャンルで活躍する演技派俳優・益岡徹(写真右)。その他、山崎一、おかやまはじめなど、個性派俳優たちが脇を固める。
 上演台本・演出は福島三郎。三谷幸喜を中心に旗揚げされたチケットの取れない劇団「東京サンシャインボーイズ」出身で、同劇団解散後、自己の脚本・演出により、公演ごとに役者を集めるプロデュース演劇ユニット「泪目銀座」を旗揚げ。さらに、劇団形態の「丸福ボンバーズ」を主宰し、その作風は高く評価されている。大地とのタッグは、2013年の『40カラット』以来2回目。
 物語の舞台は1960年代、パリ郊外の豪邸。フランソワーズ(大地)は叔父の莫大な遺産を相続し、リシャール(益岡)と結婚したが、彼は財産目当ての乱暴な放蕩者。ある日、家政婦のルイーズ(森)の恋人が、リシャールの弟ミシェル(益岡・二役)であり、しかも二人は瓜二つであることが判明。フランソワーズは、夫の留守中に弁護士サルトーニ(山崎)の前でミシェルにリシャールを演じさせ、離婚手続きをしようと企むが……。
 期待される今回の作品は、大地と森による『一人二役』オリジナルテーマソングの歌唱シーンも大きな見どころの一つ。さらに、スリリングなストーリーの中に笑いを散りばめ、ラストの大どんでん返しには、観客全員が驚くこと間違いなし!
【日時】10月7日(金)17時、8日(土)12時・17時、9日(日)10日(月・祝)12時
【料金】1万円(フレンズ10%引)
【チケット】TEL5244・1011
【場所】シアター1010 足立区千住3丁目92