足立朝日

　舎人４丁目にある境川部屋所属の大関・豪栄道が、大相撲秋場所（両国国技館）で、待ちに待った初優勝を果たし、25日（日）夜、日暮里舎人ライナー「舎人駅」北側の放射11号線（尾久橋通り）で「凱旋パレード」を行った。
　沿道はＳＮＳや口コミで集まった約５００人の住民が口々に「おめでとう！」の声を上げて祝福。カメラを構えていた男性（42）は「地元足立区の相撲部屋から優勝力士が出たということで、感動して興奮を抑えられない」と語り、また盛んに手を振っていた女性（50）は「今場所は鬼のような形相で突っ走った末のかど番での勝利。怪我などの苦境を乗り切った姿に泣けました」。
　午後７時20分過ぎ、平柳商店（ＥＮＥＯＳ）を出発した豪栄道の車は、最初はゆっくりと進んだが、後はスピードを出して約７００ｍ先の師匠が待つ毛長川沿いにある境川部屋に到着。
　部屋前も祝福の住民であふれ、報道陣のライトとフラッシュでまばゆいばかり。涙を必死でこらえた境川親方と豪栄道は、しっかりと抱き合った。親方は「ようやった！」とねぎらい、豪栄道は「ありがとうございます」と頭を下げた。
　部屋での「お祭りムード」の後、豪栄道と親方らはパーティ会場へ。駆け付けた関係者ら３５０人と優勝旗と一緒に記念撮影するなど余韻に浸った。
　豪栄道は、次の九州場所が綱取り場所になる。「優勝すれば無条件で横綱に昇進する」といわれているだけに、区民の期待はふくらむばかり。横綱になれば、区内にある部屋からは初めてとなる。

写真／手を振りながら凱旋パレードをする豪栄道＝舎人１丁目で