足立朝日

千住消防署 北千住駅で救急フェア  潤徳女子高校吹奏楽部も

掲載:2016年10月5日号
 千住消防署(鈴木孝治所長)の救急フェアが9月19日(月・祝)、北千住駅仲町コンコースで開かれた。
 北千住駅は1日に150万人超(世界6位)乗降客数を誇るターミナル駅で、JR、地下鉄、東武鉄道、つくばエクスプレス(TX)、ルミネの計5つの事業所によって構成されている。
 5事業所全てに救命講習の普及員がおり、さらに従業員の3割以上が救命講習の受講を終了するなど、「安心して利用できる駅」として熱心な取り組みが行われている。このことから、千住消防署が救命講習受講優良証を交付。都内で駅全体が優良事業所になるのは初という。
 各代表に鈴木署長が、東京消防庁救急部長感謝状を贈呈。「救急車の要請は右肩上がり。応急手当の重要性が増している。地域の皆さんも救命講習を受講して」と呼びかけた。昨年の北千住駅からの救急要請は429件。駅員らの日頃の訓練が役立っている。
 続いて、今年8月、都のコンクールで金賞を受賞した潤徳女子高校吹奏楽部が、ふれあいコンサートを開催。「情熱大陸」など息の合った軽快な4曲に、多くの人たちが聞き入った。
 その後、5月に東武線の車内で実際に発生した急病人の救命事例を、署員がデモンストレーションで再現。一般の人たちも、実際にAED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生法を体験するなどした。

写真上/潤徳女子高校吹奏楽部の演奏=北千住駅仲町口コンコースで
下/AEDを使った心肺蘇生法を体験=同