足立朝日

　綾瀬川で親子生物調査を行う「エコ夢探検隊」が10月15日（土）に開かれ、３歳～中学生を含む18人が参加した。
　主催はＮＰＯ法人エコロジー夢企画（三井元子代表）。06年から始め26回目となる今回、初めてＥボートを使って川の上からの調査を試みた。
　子どもたちはまず、せせらぎ池でタモ網を使って魚などを採取して観察し、テナガエビは素揚げして試食。その後、Ｅボートに乗船して綾瀬川に漕ぎ出した。
　綾瀬川はかつて水質汚濁ワースト１だったが、桑袋ビオトープ公園や大曽根ビオトープ（埼玉県八潮市）による浄化対策により、今ではアユが遡上するほど水質が改善。桑袋大橋付近では、昭和30年頃まで使われていた玉石積み護岸が３００ｍに亘って残っていることも確認できた。今後、壊してコンクリート護岸にする計画があり、「昔の製材所の風情ある木の橋もコンクリにするという。何とか残したうえで、丈夫にする方法を考えてほしい」と三井代表。
　午前中は花畑川で「ボートが日常的に浮かぶ日が来るように応援したい」と、町会や第十三中の教員や生徒らにＥボートを無償提供。魚影が見える澄んだ川を体感した。

写真／Ｅボートで川に漕ぎ出した