足立朝日

自殺防止対策「ゲートキーパー上級研修」 150人が参加

掲載:2016年11月5日号
 足立区こころといのちの相談支援事業「ゲートキーパー上級(多分野合同)研修」(主催=衛生部こころとからだの健康づくり課)が9月26日(月)、庁舎ホールで行われた。
 平成18年、足立内の自殺者が東京23区でワースト1になったことを受け、自殺防止対策が急務に。現在は、保健センター、福祉事務所、就労支援課、ハローワーク、消費者センター、法律相談窓口など各関係機関連携のもと、様々な取り組みが行われている。同研修は、その一環として実施された。
 松山和代こころといのち支援係長の司会で、大高秀明衛生部長が挨拶。続いて、以下のテーマで各講師が講演を行った。
◆「足立区自殺の実態と『生きる支援』の取り組み」同課・馬場優子課長
▼「孤立させない地域づくり」地域のちから推進部絆づくり担当課・永井章子課長▼「高齢者が抱えがちな法律問題の解決に向けて」早稲田リーガルコモンズ法律事務所弁護士・原島有史氏▼「高齢者の抱える契約トラブルへの対応」産業経済部消費者センター・青陰紀子消費生活相談員▼「高齢者が生活に困ったとき」社会福祉協議会基幹地域包括支援センター・結城宣博課長▼「寄り添い支援事業について」NPO法人自殺対策支援センターライフリンク・根岸親副センター長▼「高齢者のアルコール問題」東京足立病院精神保健福祉士・守屋弘一氏▼「自死・自殺に向き合う僧侶の会」前田宥全同会共同代表
 参加者は、民生児童委員協議会(宮崎十三会長)メンバー87人はじめ総勢150人。早朝から長時間の研修にも関わらず、講師の話に熱心に耳を傾けた。相談は「よりそいホットライン」TEL0120・279・338まで。

写真/馬場課長の話に聴き入る沢山の受講者