足立朝日

千住舞台の漫画がドラマ化 「ホクサイと飯さえあれば」 1月スタート

掲載:2016年12月5日号
 千住在住の漫画家・鈴木小波さんの漫画「ホクサイと飯さえあれば」が、1月から実写ドラマ化される。

 「ホクサイと飯さえあれば」は6月号「人・ピープル」で紹介した鈴木小波さんの漫画で、千住の古い家で一人暮らしを始めた大学生、山田文子(通称ブン)が、相棒の喋るぬいぐるみ・ホクサイとともに送る自炊ライフと青春を描いた物語。食べることが大好きなブンは、お金や時間がなくても作ることに並外れた情熱を注ぎ、常に様々なアイデアを生かし全力で料理し、全力で食べるパワーを秘めている。
 実は漫画では、口に運ぶ寸前までしか描かれていない「寸止め飯」で、食べるシーンがない珍しい食ドラマとなっている。
 ブンを演じるのは、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」でヒロインの声を演じた上白石萌音さん。親友のジュンこと有川絢子はモデルの池田エライザさんが演じる。
 撮影はほとんど足立区内で行われた。架空の「千住大学」は、漫画の設定通り元金八先生の桜中学ロケ地だった東京未来大学(旧第二中)を使用。他にも荒川土手や街中など、住民には馴染みのある場所が登場する。
 メガホンを取るのは、元祖飯テロドラマで全国の視聴者を夜中に悶絶させた「孤独のグルメ」シリーズの宝来忠昭監督。今度は「作る飯テロ」で夜中に料理したくなる人が続出するかもしれない。
◆上白石さんのコメント
――千住の印象は?
 「レトロでオシャレで、とても素敵な街! そして、初めて歩く道でも、何故だかとてもホッとします。どこか懐かしくて心が温かくなるような空気が流れているなぁと思います!」
――演じるブンについて
 「人見知りで話し下手、でもご飯への愛情は人一倍強い女の子です。喜怒哀楽が本当にハッキリしていて、どこまでもまっすぐで、演じていて楽しいし愛おしいです」
――ドラマへの意気込みを聞かせてください
 「原作と同じで、殆ど北千住や足立区から出ることがありません! 素敵な街並みの中で、心温まるような、そしてお腹が空くようなドラマになるように頑張ります!」
――足立区民にメッセージをお願いします
 「皆さんのお力をお借りして、撮影することができました! 本当にありがとうございました。足立区への愛情もたっぷり詰まっています! 是非楽しみにしていてください!」
◆鈴木小波さんのコメント
 「まさかドラマ化になるとは思いませんでした。
北千住の注目度、高くなってきてるんじゃないですか?」

◆ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」 TBSで1月24日(火)スタート 毎週火曜 深夜1時28分~(30分。全8話) 先駆けてドラマ「ホクサイと飯さえあれば-上京・新居飯計画編-」も放送。1月17日(火) 深夜1時28分~
◆原作コミックス最新刊 ◎「ホクサイと飯さえあれば④」(ヤングマガジンKC/講談社)…12月20日(火)発売 ◎KADOKAWA版『ホクサイと飯』、同人誌版を収録した『新装版ホクサイと飯』が1月20日(金)発売

写真上から①/主人公のブンを演じる上白石萌音さん=荒川土手で
写真②/ドラマのワンシーン