足立朝日

東京電機大学5号館 竣工 スポーツクラブ  「ルネサンス」など地域利用

掲載:2017年2月5日号
 東京電機大学東京千住キャンパス(千住旭町5)に新たに5号館が完成し、1月27日(金)、定礎式・竣工式が行われた。今年、学園創立110周年を迎える記念事業でもあり、約100人がお祝いに駆け付けた。
 定礎式は大学、設計、施工関係者出席のもと滞りなく行われ、続いての竣工式には、校友会、学生、地域の代表らも出席。本氷川神社の渡辺陽一郎宮司らにより神事が執り行われ、斎主6人が玉串を奉てんして建物完成の感謝と繁栄を祈願した。
 会場を1号館に移して開かれた祝賀会で、加藤康太郎理事長は「胸を張れるキャンパスが実現できた。次の100年に責任を持つ大学を目指す」と更なる技術と人材育成を強調。近藤区長も駆け付け、大学設置により区内の子どもたちの教育環境が向上したことなどを挙げ、「地元と共に歩む姿勢に感謝します」と述べた。
 北千住駅東口周辺地区まちづくり連絡会の岩城武会長は、戦前に同地にたばこ工場があったことなど思い出を語り、「駅に近いこの広大な地域活用について討議を重ねてきて、大学により若者が溢れるまちになり若返った。スポーツクラブルネサンスにも期待している」と地域の声を代弁して感謝を伝えた。
【5号館概要】
 JT跡地に2012年、東京千住キャンパスが開設。5号館は一昨年に第2期として着工した。建物は地上12階、地下1階、塔屋2階。
 同キャンパスは都市景観に配慮して柵や塀などは設けず、地域に開かれた開放的な敷地が特徴。2・4号館の間のキャンパスプラザ同様、1・5号館の間に樹木を配した「フォレストプラザ」があり、電大通りから駅側の学園西通りに通り抜けられるようになっている。
 また、建物には高い耐震性と様々なエコ技術を導入、南と西の透明ガラス面には太陽からの近赤外線(熱線)を上方に反射して都市のヒートアイランド化を防止する技術が使われている。
 学生たちが技術を習得するための「ものづくりセンター」など大学施設のほか、駅側の低層部には地域の賑わいに貢献する施設として、会員制の「スポーツクラブルネサンス」(4月オープン)と児童の学習支援施設「キッズ大陸」が入る。

写真上/駅側の学園西通りから見た新設の5号館。スポーツクラブが入る
下/吹き抜けのアトリウムで竣工式が厳かに行われた