シアター1010開館以来、もっとも「区民還元」に相応しい「子どもたちの観劇体験」が、芸術鑑賞事業として、昨年に引き続き区教委主催で行われる。作品は、ミュージカル「坊っちゃん!」。
文豪・夏目漱石生誕140周年記念として、ジェームス三木脚本・演出により、劇団わらび座が制作したこの作品は、愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」での公演を終え、現在、全国巡業中。そして11月10日(土)、老若男女の期待を担って、遂に千住にやってくる!
大阪も認める本物の喜劇
時は明治、所は松山の中学校。辞めさせられた熱血バンカラ数学教師「山嵐」(上野哲也)の後任に、江戸っ子の新米教師「坊っちゃん」(三重野葵)が赴任すると生徒たちの間で噂はもちきり。英語教師「うらなり」(高野絹也)の恋人「マドンナ」(若松ゆえ)は、親の陰謀で教頭「赤シャツ」(中山 城冶)に嫁がせられる気配。マドンナの苦悩を知った坊っちゃんは、一膚脱ごうとするうちにマドンナの虜に。喧嘩っ早くて曲がったことが大嫌いな坊っちゃんが、生徒や周囲の人間に本気でぶち当たっていく様子が爽快。校長と、おキヨ2役を演じる佐々木梅冶(劇団民藝)の演じ分けも見もの。「野だいこ」演じる戎本みろは、「義経」はじめ数々のわらび座作品の主役を務めるベテラン。笑いの本場・大阪でもドッと会場が沸き、俳優たちは確かな手応えを感じている。
坊っちゃん演じる三重野は、わらび座生まれのわらび座育ち。次世代の、同座を背負うひとりとして期待がかかる。「舞台からも、お客様が喜んでくださっているのが判る。客席と舞台が一体化していると感じる。でも、反応を求めるのではなく、毎回の舞台を新鮮に生きるつもりで臨みたい」。
マドンナ役の若松は、昨年の芸術鑑賞作品「銀河鉄道の夜」で、家庭教師に連れられて列車に乗り込む「かおる子」役を演じた。「人の笑い声って、何て幸せなんだろうと思う毎日。思う存分笑っていただき、最後に自分の人生を相手に重ね合わせて大事にしたいと思う。慣れ親しんだシアター1010に帰るつもりで精一杯演じ、楽しみます」。
上演期間=11月10日(土)~30日(金)。S席5500円。区民割引あり。チケット電話5244・1011。048・286・8730。
文豪・夏目漱石生誕140周年記念として、ジェームス三木脚本・演出により、劇団わらび座が制作したこの作品は、愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」での公演を終え、現在、全国巡業中。そして11月10日(土)、老若男女の期待を担って、遂に千住にやってくる!
大阪も認める本物の喜劇
時は明治、所は松山の中学校。辞めさせられた熱血バンカラ数学教師「山嵐」(上野哲也)の後任に、江戸っ子の新米教師「坊っちゃん」(三重野葵)が赴任すると生徒たちの間で噂はもちきり。英語教師「うらなり」(高野絹也)の恋人「マドンナ」(若松ゆえ)は、親の陰謀で教頭「赤シャツ」(中山 城冶)に嫁がせられる気配。マドンナの苦悩を知った坊っちゃんは、一膚脱ごうとするうちにマドンナの虜に。喧嘩っ早くて曲がったことが大嫌いな坊っちゃんが、生徒や周囲の人間に本気でぶち当たっていく様子が爽快。校長と、おキヨ2役を演じる佐々木梅冶(劇団民藝)の演じ分けも見もの。「野だいこ」演じる戎本みろは、「義経」はじめ数々のわらび座作品の主役を務めるベテラン。笑いの本場・大阪でもドッと会場が沸き、俳優たちは確かな手応えを感じている。
坊っちゃん演じる三重野は、わらび座生まれのわらび座育ち。次世代の、同座を背負うひとりとして期待がかかる。「舞台からも、お客様が喜んでくださっているのが判る。客席と舞台が一体化していると感じる。でも、反応を求めるのではなく、毎回の舞台を新鮮に生きるつもりで臨みたい」。
マドンナ役の若松は、昨年の芸術鑑賞作品「銀河鉄道の夜」で、家庭教師に連れられて列車に乗り込む「かおる子」役を演じた。「人の笑い声って、何て幸せなんだろうと思う毎日。思う存分笑っていただき、最後に自分の人生を相手に重ね合わせて大事にしたいと思う。慣れ親しんだシアター1010に帰るつもりで精一杯演じ、楽しみます」。
上演期間=11月10日(土)~30日(金)。S席5500円。区民割引あり。チケット電話5244・1011。048・286・8730。