舞台は、古き良き時代のアメリカ。「四人姉妹」の長女エスティ(岩崎加根子)は、元大学教授の夫デイヴィッド(宝田明)の気難しさに閉口。次女コーラ(水谷八重子)は、居候の四女アリー(安奈淳)が、夫セオ(川津祐介)に気がある素振りが心配。三女アイダ(新橋耐子)は、夫カール(大村崑)の病気と、自立できない息子ホーマー(TAKA)が悩みの種。彼が婚約者・マートル(久世星佳)を連れてくることで大騒動が……。
悩みを抱えながらも、「生きていくことの意味」や、何が起ころうとも「明日は必ず来る」という希望が、観客の心を温める。ポール・オズボーンの戯曲(原題=朝は7時)を、青井陽治が訳・演出。舞台美術は朝倉摂、プロデューサーは笹部博司という大御所ならではの上質のコメディをたっぷりと堪能できる。
芝居は相乗効果の掛け算
「四人姉妹」では、力量ある俳優たちとの現場は、常に発見の連続だという。「セリフのキャッチボールをするうちに、人と人との相乗効果でパワーが何倍にもなるため、芝居は足し算ではなく、掛け算になる」と宝田論。「演劇専用の劇場を持つ足立区の皆さんは、何て幸せなんだろうと思う。ついクスクスと笑ってしまうコメディを楽しんでください」とメッセージ。
公演期間=3月6日(木)~16日(日)。S席8千円。足立区民割引7200円。A席5500円。チケット℡5244・1011。
悩みを抱えながらも、「生きていくことの意味」や、何が起ころうとも「明日は必ず来る」という希望が、観客の心を温める。ポール・オズボーンの戯曲(原題=朝は7時)を、青井陽治が訳・演出。舞台美術は朝倉摂、プロデューサーは笹部博司という大御所ならではの上質のコメディをたっぷりと堪能できる。
芝居は相乗効果の掛け算
撮影=宅間國博
デイヴィッドを演じる宝田は、日本映画の黄金期・昭和30年代の東宝を代表する二枚目スター。元祖特撮映画「ゴジラ」に複数出演のうち、一作目(54 年)と最終作(04年)に出演した数少ない俳優だ。同社がミュージカル部門を立ち上げてからは、「アニーよ銃をとれ」を皮切りに、「風と共に去りぬ」「マイ・フェア・レディ」など次々と話題作に出演。日本のミュージカルを根幹から支え、73年「紀伊国屋演劇賞」、「ゴールデン・アロー賞」などを受賞した実力で、主演俳優としての地位を確立した。「タイタニック」(ブロードウエイ・トニー賞5部門受賞)日本初上演の際は、キーパーソンのキャプテン・スミスを演じ、劇場に大きな感動の嵐を呼んだ。同作品は、早くも来年に再演が決定。「四人姉妹」では、力量ある俳優たちとの現場は、常に発見の連続だという。「セリフのキャッチボールをするうちに、人と人との相乗効果でパワーが何倍にもなるため、芝居は足し算ではなく、掛け算になる」と宝田論。「演劇専用の劇場を持つ足立区の皆さんは、何て幸せなんだろうと思う。ついクスクスと笑ってしまうコメディを楽しんでください」とメッセージ。
公演期間=3月6日(木)~16日(日)。S席8千円。足立区民割引7200円。A席5500円。チケット℡5244・1011。