足立朝日

北加平町会  川田昌孝会長(64歳)

掲載:2008年5月5日号
 36年前に、加平町会から分離して新たに発足した北加平町会。その450世帯をまとめるのは、川田昌孝会長だ。前任の岩﨑勝治会長から引き継いで3年目。電気工事の会社を経営しながら、地域住民が生き甲斐を持って暮らせるように、日々奔走している。
 川田会長が心に描くのは、「町会はコミュニケーションの場」。「何でも話し合える」ことがコミュニケーションの基であり、「独りぽっちを作らない」ことにも繋がるとの信念を持つ。高速道路下の町会集会室には、大正琴、カラオケ、囲碁将棋などの同好会メンバーが常に参集。近くの北加平公園では、週に3回、グランドゴルフも行われる。それぞれの参加者からは、「どんなにおいしいものを食べて、どんなに面白いテレビ番組を見るより、ここでみんなと過ごすのが楽しい」という声が聞かれ、川田会長は、それが何よりもうれしいと目を細める。
町会はコミュニケーションの場
 町会組織は、文化部・婦人部・青少年部・育成部・厚生部・防災防犯部に加え、65歳以上が会員の千歳会もあり、知恵と力を出し合って町会を盛り立てている。古新聞回収、夏休みのスイカ割り大会やゲーム、盆踊り、年末パトロールなどの活動の他に、佐野区民事務所管内のスポーツ大会やウォークラリーなどもあり、忙しいながらも楽しい1年間を共有している。

  足立区には「学び応援隊」があり、町会にとっては力強い助っ人だ。学び好きな川田会長は、30人の仲間による「地域サポートふれあいグループ」を作り、応援隊に講師派遣を依頼して、防災・健康などに関する学習の場も設けた。「これからも、色々なカルチャーを吸収したいね。それが町会大学のようになって、個々がレベルアップできる場となれば素晴らしいなあ」と夢を語る。まずは町会創立40周年に向け、歴代会長を網羅した「町会の歩み」を作成して、歴史を残したいと考えている。