足立朝日

Vol.184 ミュージカル「マディソン郡の橋」山口祐一郎/涼風真世

掲載:2017年12月5日号
山口×涼風が贈る大人の恋

 巨匠クリント・イーストウッド監督・主演による映画「マディソン郡の橋」が、珠玉のミュージカル・ラブ・ストーリーに生まれ変わり、待望の日本初演を迎える! その記念すべき作品のプレビュー公演を担うのが「シアター1010」だ。
 同ミュージカル作品は、ロバート・ジェームス・ウォラーの同名小説をもとに誕生。2014年にブロードウェイに登場するやいなや、一大センセーションを巻き起こした。日本初演版は、マーシャ・ノーマン脚本、音楽・詩は、米国版でトニー賞(オリジナル楽曲賞・編曲賞)受賞のジェイソン・ロバート・ブラウン。翻訳・訳詞・演出は荻田浩一。元宝塚歌劇団所属の演出家として磨き上げた感性が、同舞台で余すことなく発揮される。
 物語は1965年、米国アイオワ州の田舎町ウィンターセット。イタリア・ナポリからこの地に嫁いだフランチェスカ(涼風真世)は、閉鎖的な田舎町での暮らしの中、心の触れ合いが薄れつつある家族との暮らしに満たされない想いを抱いている。そこに突如現れた写真家のロバート(山口祐一郎)と交流を重ねるうちに、二人は惹かれ合っていく……。
 山口は、日本のミュージカルをリードする逸材で、テレビ、ラジオ、映画、CMなどでも大活躍中。劇団四季時代に、世界三大ミュージカル(「オペラ座の怪人」「キャッツ」「レ・ミゼラブル」)を制覇。退団後は、東宝ミュージカルを中心に、「エリザベート」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」など多数の作品で観客を魅了し続けている。今回、「マディソン郡の橋」出演にあたり、実際に現地に行き、この地に特有の屋根つきの橋を目の当たりにして、作品に想いを馳せた。
 涼風は、元宝塚歌劇団月組男役トップスター。退団後も、舞台・映画・テレビなどで人気を博している。同作品では「普通の主婦が恋に落ちる4日間を熱く生きたい」と意気込む。生活感のない涼風が、どのような主婦に変身するかに期待。
 山口、涼風共に菊田一夫演劇賞受賞の実力を発揮し、熱く切ない「大人の恋」を贈る。
【日時】2018年2月24日
(土)13時30分、18時30分、25日(日)・26日(月)13時30分
【料金】プレビュー公演特別価格1万1千円、フレンズ割引あり【チケット】TEL5244・1011