足立朝日

Vol.6「フレッシュ名曲コンサート」ベートーヴェンそしてブラームス~ロマン派の饗宴~

掲載:2018年1月5日号
フレッシュな指揮とヴァイオリンの共演

 葛飾区民に愛されてやまない「フレッシュ名曲コンサート」が、かつしかシンフォーニーヒルズ モーツアルトホールで開かれる。今回のタイトルは「ベートーヴェンそしてブラームス~ロマン派の饗宴~」。予定曲目は「ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61」「ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73」。
 日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)を指揮するのは、2015年に指揮者の登竜門「第6回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール第2位」を獲得した粟辻聡。2011年に、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻を首席で卒業し、音楽学部賞並びに京都音楽協会賞を受賞。2015年には、オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院オーケストラ指揮科を首席で修了。在学中、数々のオペラ公演やオーケストラ公演を指揮。またスイス国立チューリッヒ芸術大学大学院指揮科でも学んだ逸材である。
 そんな音楽漬けの日々での気分転換は、「筋があり、ストーリーがあって音楽と一緒の要素を持つ落語」という意外な一面を持ち合わせる。その言葉通り、粟辻がいる現場は常に雰囲気が和み、周囲の人々は笑顔全開だ。その人間力をもって、どのような指揮を展開するかに大きな期待がかかる。
 ヴァイオリンは「第12回東京音楽コンクール弦楽部門第1位」及び「聴衆賞」を受賞した坪井夏美。米国ニューヨークに生まれ、3歳でヴァイオリンを始めてから、6歳で英国に滞在。英国王立音楽院で学び、豊かなグローバル精神と感性を持って昨年秋に「ウィーン音楽芸術大学」修士課程に留学等々、世界を広げている。
 日本では、東京藝術大学附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程2年在学中。これまでに、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など数々のオーケストラとの共演を重ねている。使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたJ.Rocca 1864。
 二人が織りなす「フレッシュ」な公演が心待ちされる。
【日時】2月3日(土)午後2時【料金】SS席4000円、S席3000円、A席2500円、バルコニー席2000円【問合せ】TEL5670・2233

写真上/粟辻聡
下/坪井夏美