足立朝日

足立区の健康事業に協創 「キッチンガーデン350」 北千住マルイに11店舗

掲載:2017年10月5日号
 9月20日(水)、北千住マルイ(千住3-92、TEL5244・0101)2階に「キッチンガーデン350」がオープンした。これは、北千住マルイの「お客様の幸せと企業価値の向上」と足立区の「区民の健康と地域課題の解決」という互いの効果と利益が結びつき誕生した。
 足立区民は糖尿病予備軍が多く、健康寿命が都平均より約2歳短いことから、足立区は2013年から糖尿病対策事業「あだちベジタベライフ」をスタート。区内の様々な店舗や企業が「ベジタベ協力店」となり、野菜接種を呼びかけている。北千住マルイも2014年から協力店として、野菜のおいしさを利用客にアピールしてきた。昨年末、「他にも協力できることはないか」と区と相談し、今回2階フロアのリニューアルに伴い、「健康」をテーマにした店舗展開を行った。
 コンセプトは「健康に気を使い、お腹も満たされる、カラダに美味しいひと時を」。健康維持に必要と言われている1日の野菜が350g以上であることから「350」と名付け、野菜をはじめとする体にやさしい食材を使用した11店舗が出店。いずれも足立区初出店で、神楽坂や銀座で幅広い世代から愛されるサラダボウル専門店「ウィズグリーン」や、サンドイッチとパンとフレッシュジュースの専門店「シェフズプレス」など。イートインスペースも34席あり、待ち合わせやひと休憩できる場所として気軽に利用しながら「健康」になれるスポットとして定着されることが期待されている。
 今回のマルイとの新たな共創について、「若い人たちに向けて、野菜を採ることがオシャレというイメージ戦略になるのではないか」と近藤区長。特に野菜が不足しがちなのは低所得者とされるが、幅広い層に対しては「ポイントポイントでターゲットを絞った施策を重ねていく」と話している。
【キッチンガーデン350の店舗】①ウィズグリーン②シェフズプレス③タコリシャス④ナンバーサーティーン⑤アズユーライク⑥ナッツトーキョー⑦ロールズオンファースト⑧元祿堂⑨マカロンエショコラ⑩メサージュ・ド・ローズシュシュ⑪コンパーテス
【営業時間】午前10時半~午後8時半

写真/「シェフズプレス」に並ぶお客さんの列