足立朝日

六大学学長会議開かる 「貧困問題」での 区との相互協力を話す

掲載:2017年9月5日号
 区内の大学の学長と区長が直接意見交換を行う「六大学学長会議」が8月30日(水)、千住旭町にある東京電機大学で開かれた。
 参加したのは、安田浩東京電機大学、來生新放送大学、澤和樹東京芸術大学、大坊郁夫東京未来大学、沖永莊八帝京科学大学、近藤研至文教大学の6大学学長、近藤やよい足立区長、各大学と区の関係者ら約70人。近藤文教大学学長は、予定する花畑地区にまだキャンパスは出来ていないが、3回目の出席。
 今回のテーマは「六大学の地域連携を、より前に進めるために」。近藤区長は冒頭の挨拶とオープニングスピーチで「区ではこの間、健康、治安、学力、貧困を4大テーマとして施策や調査を進めて来た。それによると、児童や生徒の学力、健康問題には根底的には貧困の問題があるが、それほど単純ではないこともわかってきた。その家庭に社会との関りがあるか、保護者にきちっとした相談者がいるか、などがかなり関係していることもわかってきた。そういう意味で、大学の皆さんが区民や子どもたちとどう関われるか提起していただきたい」と投げかけた。
 討論では、各大学から区民や児童・生徒との結びつきを行っている具体的内容が語られたが、特に区がこの間に行ってきた貧困、学力、健康の関連性を示す実証データへの関心が強く出された。区長は「個人情報の秘匿の観点を押さえながら、データの解析を進め、その集約を前向きに提供したい」と語った。

写真上/熱心に討論が行われた学長会議=東京電機大学1号館会議室で
下/挨拶する電機大学の安田学長=同