白石と佐野の怪演炸裂!
女優生活50周年を迎えた白石加代子が、11月にシアター1010に登場する。ますます妖艶さに磨きをかけて臨む記念公演は「笑った分だけ、怖くなる Vol・2」。
その思いを、白石は次のように語る。「2014年に『百物語』のファイナルを終えてしばらく経って『淋しいな』と感じ、これまでの『百物語』で語ってきた台本を引っ張り出して読み返したんです。懐かしさが込み上げて『私にとって百物語は宝物だったんだ』という思いが溢れてきて……。そんな私を見て、回りのスタッフが私のためにと立ち上げてくれたのがこの企画なんです」
同作品Vol・1では、佐野史郎との共演により、笑いの中で背筋が凍るセンセーショナルな舞台となった。最高の相棒を得た白石の喜びは大きい。「ずっとすごい役者さんだとは思っていましたが、あんな方初めてお会いしました。前回ご一緒した時が、初対面だったんです。最初はちょっとクセモノかな?
という印象だったのですが、稽古に入ったらものすごく素敵な方だという思いが強くなりました。稽古中はずっと、ぶつぶつと『どうして俺はこういうところに陥ってしまうんだろう』とか、自分の演技の癖をたしなめるようなことを自分自身に言ってるんですね。Vol・1で使用した音楽は、全部佐野さんがセレクト。初演を見てくださった『百物語』の演出家の鴨下信一さんが、終演後楽屋で開口一番『音楽が良かったなあ』とおっしゃったのが印象的でした」
演出家・小野寺修二と二人の関係も抜群のようだ。「佐野さんも小野寺さんも、一言言えば分かり合える、そんな仲間。一見混じり合わないような3人が、面白い化学反応を起こしてしまった、みたいな。やってみたら相当面白かったんです。再演ではなく、新しいシリーズとして佐野さん、小野寺さんと長く続けていきたい作品に仕上がったことがとてもうれしく、かけがえのないものになっていったんです」
Vol・2は、第1ラウンド=筒井康隆作「乗越駅の刑罰」(新潮社文庫刊「懲戒の部屋」より)、第2ラウンド=井上荒野作「ベーコン」(集英社文庫/上演台本は佐野が担当)。
【日時】11月25日(土)26日(日)両日午後3時
【料金】5800円(税込)・フレンズ割引有。未就学児入場不可
【問合せ】TEL5244・1011
写真/撮影:渞忠之
女優生活50周年を迎えた白石加代子が、11月にシアター1010に登場する。ますます妖艶さに磨きをかけて臨む記念公演は「笑った分だけ、怖くなる Vol・2」。
その思いを、白石は次のように語る。「2014年に『百物語』のファイナルを終えてしばらく経って『淋しいな』と感じ、これまでの『百物語』で語ってきた台本を引っ張り出して読み返したんです。懐かしさが込み上げて『私にとって百物語は宝物だったんだ』という思いが溢れてきて……。そんな私を見て、回りのスタッフが私のためにと立ち上げてくれたのがこの企画なんです」
同作品Vol・1では、佐野史郎との共演により、笑いの中で背筋が凍るセンセーショナルな舞台となった。最高の相棒を得た白石の喜びは大きい。「ずっとすごい役者さんだとは思っていましたが、あんな方初めてお会いしました。前回ご一緒した時が、初対面だったんです。最初はちょっとクセモノかな?
という印象だったのですが、稽古に入ったらものすごく素敵な方だという思いが強くなりました。稽古中はずっと、ぶつぶつと『どうして俺はこういうところに陥ってしまうんだろう』とか、自分の演技の癖をたしなめるようなことを自分自身に言ってるんですね。Vol・1で使用した音楽は、全部佐野さんがセレクト。初演を見てくださった『百物語』の演出家の鴨下信一さんが、終演後楽屋で開口一番『音楽が良かったなあ』とおっしゃったのが印象的でした」
演出家・小野寺修二と二人の関係も抜群のようだ。「佐野さんも小野寺さんも、一言言えば分かり合える、そんな仲間。一見混じり合わないような3人が、面白い化学反応を起こしてしまった、みたいな。やってみたら相当面白かったんです。再演ではなく、新しいシリーズとして佐野さん、小野寺さんと長く続けていきたい作品に仕上がったことがとてもうれしく、かけがえのないものになっていったんです」
Vol・2は、第1ラウンド=筒井康隆作「乗越駅の刑罰」(新潮社文庫刊「懲戒の部屋」より)、第2ラウンド=井上荒野作「ベーコン」(集英社文庫/上演台本は佐野が担当)。
【日時】11月25日(土)26日(日)両日午後3時
【料金】5800円(税込)・フレンズ割引有。未就学児入場不可
【問合せ】TEL5244・1011
写真/撮影:渞忠之