足立朝日

全国高校野球選手権 東東京大会 足立学園と淵江が ベスト16

掲載:2017年8月5日号
 141校が参加して行われた第99回全国高校野球選手権・東東京大会。足立区から出場した8校のうち、足立学園と淵江がベスト16入りを果たした。また、足立西もベスト32に入るなど、区内各校の野球部員たちがこの夏躍動した。

 足立学園の初戦は、広尾学園に17-0(5回コールド)で快勝、明大中野、立正大立正との接戦を制して迎えた帝京戦。秋の第一次予選で敗れた因縁の相手とあって、リベンジは夏の目標の一つでもあった。
 1回表、3ランを浴び3失点からのスタートとなった。エース長谷川稜佑くんは激闘から中1日という疲れもあり、「苦手な立ち上がりだった」が、2回からは安定を取り戻して無失点に抑え、5回表は3者連続3振を奪うなど好投を見せた。
 その裏の攻撃は、エラーで出塁、ヒット、四球、盗塁と続き満塁のチャンスを迎えるも得点できず。ダメージが響いた6回に5失点、守備の好プレーもあったが、7回に2点追加され、0‐10コールドで敗れた。滝本凌雅主将は悔しさを噛みしめながら「一人ひとりが諦めずに、一つひとつのプレーをみんなで最後まで闘えたのが良かった」。鈴木龍監督は「いかに落ち着いてやれるかがテーマで、ここまで粘りで上がってこれた」と健闘を称えた。
 淵江はコールド勝ちや延長戦をサヨナラ勝ちして勢いに乗り、ベスト8入りをかけて強豪の東海大高輪台と対戦した。試合は、ここまで毎試合好投を続けてきた黒川聖斗くん(3年)が初回から中々ストライクが取れず、守備のエラーもあって1回に4点をいきなり取られてしまう。4回表が終わった時点で0対11。それでも淵江はその裏に満塁のチャンスを作り、セカンドゴロの間に1点を返す。しかし、その後が続かず試合は1対11で5回コールド負け。ベスト16入りをした淵江ナインには、試合後に応援席から大きな拍手が送られた。廣瀬直希主将は「茶川監督を信じて3年間やってきて良かった」と話した。茶川剛史監督(33)は「ベンチにいた1年生と2年生には、今大会を次に生かしてもらいたい」と話した。
 区内各校の成績は次の通り。
▼足立学園①広尾学園に17対0②明大中野に9対7③立正大立正に7対6④帝京に0対10
▼淵江①芝浦工大附属に9対2②大森に5対4③板橋に7対0④東海大高輪台に1対11
▼足立西①開成に8対7②三田に12対1③駒込に2対3
▼足立新田①海城に8対1②日本ウェルネスに1対5
▼荒川商業①葛西工業に7対0②獨協に4対10
▼足立工業①日出に1対9
▼青井①鷺宮に5対15
▼足立東①駿台学園に0対6

写真上/涙の後の笑顔が眩しい足立学園のメンバー=神宮球場で
下/戦い終えた淵江高校のメンバー=同