足立朝日

ご神体が移動! 関屋天満宮で 「遷座祭」

掲載:2017年5月5日号
 4月16日(日)、千住仲町の氷川神社境内で、同居する関屋天満宮の遷座祭が行われた。「遷座」とは神様の霊が移ることをいい、普段は決して見ることができない貴重な神事となった。
 関屋天満宮は、学問の神様として有名な菅原道真公を祀った神社で、湯島天神と同じく、東都七天神のひとつに数えられている由緒あるお宮。江戸時代までは、現在の千住関屋町に鎮座していたが、水害に会ったことなどから、天明7年(西暦1787年)に千住仲町にある今の氷川神社境内に遷座され、200年以上、地域の人々に親しまれてきた。
 老朽化し、シロアリの被害も受けたため、このたび、以前の社を再建することとに。氷川神社本殿の補修も行っている京都の宮大工の手により組み立てなどが行われ、昨年7月に完成した。
 建て直しの際、天神様の霊は一度、氷川神社本殿内へと移されていたが、この度の遷座祭で、関屋天満宮の新しい社に再び戻った。
 式典の出席者は、鈴木又右エ門総代長(大成倉庫社長)、若田昇一氏(若田薬局店主)、浜野宗一氏(ハマノ社長)ら氏子総代約10人、勝村英世・千住仲町町会会長代理ら地域の関係者約20人の計30人。
 大役を務めた竹内一郎宮司は「これでひと安心です。天満宮にはぜひ区内の受験生を中心にたくさん来てほしいですね」と話していた。

写真/天満宮の新社にご神体を移す竹内宮司ら