足立朝日

千住出身の下町シンガー ソングライター・つっちょさん 千寿桜堤中でいじめ防止ライブ

掲載:2017年5月5日号
 千住出身のシンガーソングライター・つっちょさんが、4月11日(火)、千寿桜堤中学校(佐藤豊校長)で、いじめ防止の講演会&ライブを行った。
 つっちょさんは北千住駅前などでストリートミュージシャンとして出発、2013年に念願のCDアルバムデビューを果たした。また、警視庁公認の防犯ソングで詐欺被害防止を呼び掛けるなど活動の幅を広げている。昨年からは、中学時代にいじめを乗り越えた経験を生かし、母校の千寿青葉中を皮切りに学校での講演を行っている。
 体育館に集まった全校生徒511人は、1曲目の「シュビドゥビ・宿場・ドゥ・千住」からノリノリ。アパートの隣人との交流を歌った「となりの部屋の佐藤さん」では手拍子で盛り上がった。
 つっちょさんは夢を掴むまでの道のりや、いじめが我慢の限界を超えた時にはっきりと意志表示したことで事態が好転した経験などを語った。「命を絶つのは大切に育ててくれた親に申し訳ない。絶対やめて欲しい。アクションを起こして、周りも勇気出して」と、母の弁当で苦しい時期を乗り切った時の心情を込めたバラード「からあげ」を熱唱。「仲間はずれのお昼ごはん、からあげを涙こらえてかみしめた」の歌詞に、生徒たちが聞き入っていた。
 最後は単身赴任の父への思いを歌った「あなたでよかった」を披露し、「夢に向かっていって欲しい」とエールを贈った。

写真/語りとライブで生徒に呼びかけるつっちょさん