足立朝日

千住長円寺の花桃

掲載:2017年5月5日号
撮影/斎藤昇さん(78)
=柳原2丁目在住


 1本の大木に白とえんじの花が咲き揃って、えも言われぬ美しさ。これは花桃の木。場所はマルイ北千住店の裏、千住4丁目・真言宗の長円寺だ。
 このお寺は、江戸寛永4年(1627年)に出羽湯殿山(山形県)の行者雲海が庵を結んだのが始まり。
 花桃の木は、同寺境内に大が2本、小が1本あるが、撮影した斎藤さんによると「枝分けしたものが町内に何カ所もある」とのこと。花桃は、お彼岸から咲き始め、4月中旬まで咲いた。本堂前のしだれ桜、カイドウの花はその後も楽しめた。塀のそばに、目の病に霊験があるとされる「目やみ地蔵」があり、お参りする人もチラホラ。花の多い静かないいお寺である。
【交通】北千住駅西口から5分
(写真提供=足立区写真連盟)