足立朝日

90.「天祖神社」 古千谷本町1-8-6

掲載:2018年2月5日号
 舎人公園北側入口そばにある「天祖神社」は、古くから古千谷氷川神社(古千谷本町2-2)とともに古千谷村の鎮守として祀られてきた神社だ。
 しかし、明治の頃に氷川神社のみが村社と定められたため、天祖神社は氷川神社の摂社(縁故のある神社)とされた。祭神は、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神、万幡姫神、手力雄神、保食神と大勢で、地元の人からは「神明様」と呼ばれ親しまれている。
 広さは約292坪と広め。境内には木造の社殿と石の鳥居、盥漱石とその脇に力石が置かれている。力石には奉納者の名前が、盥漱石には文政三年の文字が刻まれているのが微かに分かる。そのほか、大きな松の木やイチョウの木があり、秋にはキレイな紅葉が神社を彩る。
 かつては祭礼が行われた際に、子どもたちにお菓子を配ったりすることもあった。
 神社の周りには、公園のほかに幼稚園や住宅が建っていて、ほのぼのとした場所にある隠れた癒しスポットになっている。日暮里・舎人ライナーの「舎人公園駅」から歩いても約10分ほどなので、休日に舎人公園を散歩しながら参拝に訪れてみては。
【交通】日暮里・舎人ライナー「舎人公園駅」下車徒歩約10分、もしくは「竹ノ塚駅西口」からバス「入谷循環」で「古千谷本町一丁目」下車徒歩約2分ほか

写真上/舎人公園そばに建つ天祖神社
下/盥漱石の脇にある力石