足立朝日

千住隅田川テラスが全面開放 旧防潮堤記念碑の除幕も

掲載:2017年4月5日号
 東京都が進めている隅田川スーパー堤防「千住隅田川テラス」建設事業で、このほど千住緑町1丁目部分約200mが完成。3月25日(土)地元住民、関係者を集めて記念式典が行われた。併せて、以前に完成した部分を含む約400mの全面開放と旧防潮堤記念碑の除幕式も行われた。
 完成部分には潮の干満により水や魚が入る池も作られ、子どもたちに人気を呼びそう。今回の全面開放で、江戸の俳聖・松尾芭蕉が上陸したとされる「千住大橋テラス」までの絶好の歴史散策ポイントが延伸された。
 記念式典は、「千住大橋駅周辺地区まちづくり連絡会」(山田友計会長)が主催し、地元町会関係者、工事に当たった都の江東治水事務所や区まちづくり課スタッフ、事業者のニッピから河村桂作常務、さらに記念碑名称板作成に関わった千寿小学校児童、父母らが参加。
 旧防潮堤記念碑は、その歴史を後世に伝えるため、別名「カミソリ堤防」と呼ばれた防潮堤の一部がそのまま記念碑として残されたもの。地元の千寿小学校(田村正弘校長)書道教室のメンバー8人が、斉藤先生の指導のもと、「隅田川防潮堤」の6文字をリレーして書き上げた。子どもたちは記念碑を見上げながら「一生の思い出になります」と話していた。

写真上/旧防潮堤記念碑の前で記念撮影
下/テラス内に作られた潮の干満により水や魚が入る池