足立朝日

Vol.176 CLUB SEVEN-ZERO- 玉野 和紀

掲載:2017年4月5日号
人を幸せにする究極のエンターテインメント

 日本を代表するタップダンサーで、マルチ・エンターテイナーの玉野和紀(写真=上段左)が、各方面から大絶賛のエンターテインメントショー「CLUB SEVEN」(クラブセブン)をもってシアター1010に登場する。
 玉野が構成・脚本・作詞・訳詩・演出・振付・出演とマルチぶりをフルに発揮。毎回、歌って踊れて演技ができる選りすぐりのメンバーが出演する。今回のサブタイトルは「総決算」の意味を込めて「ZERO」。公演11th(11回目)にして、玉野はじめ「CLUB SEVEN」創立メンバーの吉野圭吾、東山義久、西村直人が6年振りに一堂に会する。吉野と東山は、3rdと6th以外の舞台に出演。さらに、3rdに香寿たつき、6thに原田優一が協力。その6人と、今回初出演の蘭乃はなを迎え、当初男性5人、女性2人の7人で始まった「CLUB SEVEN」原点の形が再び実現する。
 玉野がいう「究極の一期一会」の舞台。これを見逃すと、もう二度と見ることができないスペシャル・バージョンだ。あまりの盛り沢山ゆえに、今回の舞台はAとBに分ける。その内訳は観てのお楽しみ! 特に2幕冒頭の「ミニミュージカル」や、100曲近い楽曲を芝居とダンスを交えてスピーディーかつスリリングに観客に贈る「五十音ヒットメドレー」には度肝を抜かれること間違いなし。「運命の組み合わせによる究極のエンターテインメントショーで、明日への活力を養ってほしい」と玉野。
 作品について語る玉野の瞳は、時には少年のような輝きをたたえ、時にはプロの厳しい光を帯びる。そして、ふとした瞬間に遠くを見る瞳には静謐さが宿る。かつて国立高専で化学を専攻した玉野は、水俣病の現実に触れ、「人を幸せにする人間になりたい」と心から願い、今がある。紆余曲折を経たが、玉野が一つひとつの舞台に全身全霊を注ぐ意味は常にそこにあり、ぶれない軸が最高の舞台へと導いている。
【日時】5月26日(金)18時半(A)▼27日(土)13時(B)▼28日(日)13時(A)【料金】プレビュー特別価格9500円(フレンズ割引あり)【チケット】TEL5244・1011