鉄橋直前、驀進するD51と列車。昭和42年1月。
北千住駅を通過し、荒川鉄橋を渡る直前の下りD51蒸気機関車と旅客列車を、日ノ出町清亮寺付近の堤防から西に向かって撮影した。
寒い頃なので煙突や蒸気排出管からは、多量の白い気体が排出されて躍動感に溢れている。D51は本来貨物用だが、この頃は客車用としても使用されていた。
2年後の昭和44年3月から、その雄姿が見られなくなったのは本当に寂しかった。鋭い汽笛と走行中の騒音は、何時までも懐かしい思い出となって脳裏に残っている。
(撮影・文=太田畯三さん・千住旭町在住)