足立朝日

あの町この店

掲載:2018年4月5日号
とんかつ「とん喜多」
興野2-30-22 TEL3890・4533

カリッとジューシーな厚切りとんかつに舌鼓


 昔荒川区で肉屋を営んでいた河村省三さん(81)が、42年前に「よし、とんかつ屋をやろう」と始めたお店。それだけに、すべてその時期の最高の食材を使っている。昨秋、長男の義隆さん(55)に代を譲った。広い店内で、ゆったりと美味しいとんかつを食べよう。 
 肉は市場に滅多に出ない上質肉を問屋から卸し、「世界で一番の油(ラード)で揚げる」(義隆さん)。パン粉は、焼いたパンを2、3日寝かせミキサーで砕いたもの。卵も放鳥鶏のものを使用する。油の温度は普通よりやや低めに設定。ロースで約20分、ヒレで15~20分。「少しお時間いただきますが」と義隆さん。おかげでカリっと揚がり、胸やけなし。
 ごはんのおいしさも評判だ。親戚にお米屋さんがいるそうで、おいしいお米が年中手に入るのだ。
 一番人気は、並ロースかつ定食(1000円)。付いている大根おろしをかつに乗せて召し上がれ。キャベツ山盛りがうれしい。このほか1600円のひと口ひれかつ、同じ値段の海老フライ定食もおいしさ抜群。値段は、いずれも税込。
★4月末まで「足立朝日を見た」で、ソフトドリンクをサービス。
【営業時間】ランチ=午前11時~午後2時半、夜は午後5時~7時半。水曜定休、第3、4木休み【席】テーブル40席+カウンター8席。全席禁煙。

写真上/並ロースかつ定食
下/河村義隆店主(右)と省三さん夫妻


【交通】西新井駅西口から「はるかぜ(西新井-高野)」で「興本扇学園」下車すぐ