足立朝日

　子育て中のママや子どもたちが楽しく自由に遊んだり食べたり学んだりできるカフェが、このほど千住２丁目にオープンした。自発性を養うおもちゃや本を揃え、安心・安全の食材を使った食事やスイーツなどへのこだわりなど、早くも評判になっている。　
　このカフェは千住２-18の路地に出来た「子育て喫茶ｃｏｔｏｃａ」。開いたのは、改田昌寛さん（40）と友子さん（40）夫妻。
　「カフェをやりたい」という夢で意気投合して結婚。現在３歳になる結ちゃんがいる。
　友子さんは初めての妊娠、出産を経験し、ママ友も出来たが、育児の戸惑いや不安は多く、「子育てカフェを作ろう」と決意。幸いにして、２階建ての友子さんの実家が丸々使えることになり、さっそく改装。
　１階は、じゅうたんを敷き、テーブルを置いて子どもたちの遊び場兼ママたちの交流場所に。キッチンには、テイクアウト用の窓も設けた。玄関前は、塀をはずしてオープンスペースにし、モミジの木の周りは憩えるようにした。提供する食事、スイーツは昌寛さんの担当。食事は、無肥料・無農薬玄米とおかず、みそ汁が基本。玄米プレートランチ１０８０円（税込）、玄米のおにぎり３種、１個１６２円(同）、その日の惣菜１８０円（同）。スイーツは、卵、乳製品、白砂糖ゼロで、豆乳、ナッツやドライフルーツなどを使用。
　同喫茶の最大テーマは幼児教育。夫妻は、子どもに自発性を持たせる「モンテッソーリ教育」に共鳴。この教育法は、将棋の藤井聡太七段が取り入れていたことで有名になった「すべてのこどもは自らを成長・発達させる力を持って生まれてくる」という考え方が基本。大人は過干渉になることなく「見守り」に徹することを教える。
　おもちゃは、集中して指先を使うことで、脳の神経回路が繋がる、ということで「指先をよく使う」ものが多い。子どもの遊び場利用料は、一人５４０円（税込、２時間、６カ月未満の子どもは無料）。
　近所の人、ＳＮＳの繋がりによる各方面の専門家などが集まって様々なイベントやセミナー（有料）を実施するのも特徴。４月末の「食べトレ体験会」は、ぜん息持ちのお子さんがいるお母さんが講師になって、「最強の食事の軸を手に入れる」ことを実践。
　友子さんは「ようやく動き出しました。仲間が増えています。未来を生き抜くたくましい子を育てるために、さらに頑張って行きたい」と話す。
【営業時間】午前９時～午後５時、日・月・祝日休み【連絡先】陛６３２０・２７３６【Ｅメール】
【近日中のイベント】①５月12日（土）食べトレ体験会②24日（木）ベビーマッサージ③27日（日）映画上映会「かみさまとのやくそく」

写真上／改田夫妻
下／お子さんを連れて「ここはいいですよ」と話す小林美子さん