足立朝日

Vol.10 魔法使いの弟子

掲載:2018年9月5日号
仮装して集まれ! ハロウィンパーティ2018

 0歳から入場可で、親子で楽しめる観客参加型ファミリーコンサートを展開する芸術文化創造ネットワーク㈱。同社が心を込めて丁寧に企画・制作するこどもオペラ「魔法使いの弟子~仮装して集まれ! ハロウィンパーティ2018~」(主催=葛飾区文化施設指定管理者)が、「かめありリリオホール」で上演される。
 クラシック音楽、オペラ、と聞くと「敷居が高い・料金が高い・面白いのか?」という声がよく聞かれる。ヨーロッパでは文化として成熟し、子どもも大人も楽しむ習慣があるが、日本では浸透していない。そこで、同社代表の長谷川恵さんは「芸術文化について裾野を広げ、幼少期より音楽に触れることで大人になってからも余暇の過ごし方としての選択肢を広げたい、エンターテインメントとしてクラシック音楽を身近に感じてほしい」という想いで作品に向き合う。「ヨーロッパでは『Kinder Oper』という公演があり、大人が愉しむオペラの本公演とは別に、60分程度にオペラのストーリーを凝縮し、子どもでも楽しめる内容となっています。そのシステムを日本でも日常的に体験できる公演を目指しています。また、0歳から入場できる公演として最も重要なことは、『親が子どもに聴かせたい、見せたい舞台』を創ること。子連れでの外出は大変なので、そのストレスを少しでも軽減し、大人同士のコミュニティーの場を提供することも目的の一つ。ですから、『授乳室・おむつ交換室・バギー置き場』の設置を行い、公演も昼間の時間に設定しています」と想いは深い。
 今回の作品は、楽しいハロウィンの音楽会の設定で、ハロウィンにちなんだ有名曲、手遊び歌を紹介。交響詩「魔法使いの弟子」(デュカス作曲)から、水やほうき、魔法使いの先生(テノール/市川泰明)のメロディを様々な楽器で紹介。弟子のようこお姉さん(ソプラノ/當間遥子)が、観客の応援で一人前になっていくという舞台で、観客一体型の構成。「ハロウィンの曲『I’m a Pumpkin』や『ハロハロハロウィン』などで手遊びを、『となりのトトロ』や『ゲゲゲの鬼太郎』などでは、親子で歌ったり手拍子したりの参加型の舞台。ぜひ仮装してご来場を!」と長谷川さん。オペラを身近に体験出来る最高の機会だ。
【日時】10月6日(土)10時45分・13時
【料金】全席指定2000円、未就学児500円
【問合せ】TEL5680・3333