足立朝日

「源長寺と拓本とり」

掲載:2007年8月5日号

撮影=坂巻亨さん(62)千住緑町三丁目在住、銀器製作業

 最近、門、築地塀などが全面的に改装された浄土宗のお寺・源長寺(千住仲町4―1)は、江戸・慶長15年(1610年)、千住の開発者、石出掃部亮(いしでかもんのかみ)の草創。同寺は、石出掃部亮の墓があるほか、区の登録文化財の筆子塚などもあって、千住の歴史を語る名刹(めいさつ)。

 写真は、「あだち拓本研究会」(長島弘二会長)が、古銭を模した手水鉢(ちょうずばち)の拓本採りをしているところ。当初、お寺の依頼で傷みの激しい文化財の拓本を採っていたが、珍しい物が多いため、会がお寺の許可をもらい次々と拓本採りをしているという。これらは、10月21日(日)~28日(日)千住宿歴史プチテラスに展示予定。
【交通】北千住駅西口から徒歩15分。

(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)