足立朝日

古民家を再生 「千寿てまり工房」完成 こけら落としで上映会も

掲載:2019年6月5日号
 千住に新たなアート&コミュニティスペース「千寿てまり工房」(千住東2‐5‐14)が誕生した。
 長年空き家だった古民家をリノベーションしたもので、北千住駅東口で「東北うまいもの酒場プエドバル」を運営している㈱CAN(植村昭雄代表)が、クラウドファンディングで資金を募って完成させた。
 同社の佐藤裕佳さんが出身地である秋田県由利本荘市の伝統工芸「本荘ごてんまり」の作り手が高齢化していることを知り、文化を広め残したいと昨年3月から手毬アクセサリー「花蓮」の製造販売を開始。ものづくりとワークショップ、上映会ができる「コミュニティの場」が実現した。工房は、3月にオープンした「カフェ&ダイニングPOSSO」の奥にあり、カフェのメニューも利用できる。
 5月24日(金)に前夜祭、25日(土)・26日(日)には「知らない路地の映画祭」(工藤理佳子代表)によるこけら落とし上映会が行われ、多くの来場者で賑わった。
 工房は、主にレンタルスペースとして運用予定。連絡先は「千寿てまり工房」フェイスブック。6面にイベント情報。

写真/前夜祭で植村さんとごてんまりを持った佐藤さん(右)=千寿てまり工房で