足立朝日

子どもたちとともに動物福祉に貢献したい

　国道４号線、千住新橋の長い陸橋を梅島寄りに下ってすぐの所に、今年２月、保護猫たちに会えるカフェが出来た。その名は「CAT HOME GARDE
N」。可愛い猫たちと触れ合え、都内でも有名なコーヒーショップの豆（スペシャルティーコーヒー）を使った最高級のコーヒーも飲めるとあって評判。一杯５００円の売り上げ全てが同カフェでの活動に使われる仕組みだ。
　その店主が、梅田７丁目にある「ひかる動物病院」の霜田院長。同病院は、カフェの目と鼻の先にある。
　霜田さんは、生まれも育ちも足立区。「当時TVで活躍していたムツゴロウさんが大好きで、野生動物の獣医師になりたかったんです」。弥生小、第四中、江北高校から獣医系の大学を出て、臨床獣医師になって15年、「臨床医以外に、動物たちと人間が共生できるための活動がしたい」「子どもたちに動物と関わることで命の大切さや協調性を学んでほしい」と、足立区には１軒もない譲渡型保護猫カフェの開設を思い立った。
　知人のファイナンシャルプランナーとともに「ＮＰＯ法人 Human Animal Pairs」を立ち上げ、開設費１６０万円の捻出のためにクラウドファンディング（インターネットを使った資金調達）を展開、やり遂げた。
　今いる猫は、みちこ（メス６歳）、チュチュ（同）、さくら（オス３歳）。いずれも北千住で飼い主がいなくなって路頭に迷っていた５匹のうちの３匹だ。ともにとっても個性的。「新しい飼い主さん、待ってまーす」。
　念願の中高生のボランティアも見つかって「一歩一歩先に進んで行きます」。霜田さんは優しい笑顔でキッパリと話した。
【メモ】「CAT HOME GARDEN」は、足立４-14-１。土・日の午前11時～午後２時、午後４時～７時。平日は不定期。窓越しに猫を眺める場合は飲み物注文が必要。猫と触れ合う場合、小学５年生以上は30分２００円、中高生同３００円、大学生以上同５００円。TEL６３１８・７８６１