撮影=増田米蔵さん(65)日ノ出町在住、建築業
荒川土手の東武線ガードに近い日ノ出町37番地にある小さな神社が日ノ出神社。写真のように家に囲まれて情緒はなくなったが、地域の人たちの信仰を集めている。地元で生まれ育ち、日ノ出町自治会の副会長を務めている増田さんの話によると、12月の第2日曜日の餅つき大会には、つきたて餅が配られ、かがり火が焚かれる元旦には「元朝参り」の人が500人ほどお参りに来るという。
自治会の説明板によると、明治45年に、同神社は荒川放水路の開設工事で足立三丁目にある「西の宮神社」に一度合祀されたが、その後、今の地に分社として祀られ、戦後再び元宮として独立したという。
【交通】北千住駅東口から徒歩10分。
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)