足立朝日

柳原商栄会がエコバッグ製作 ごみで苦しむクジラやカメを救いたい

掲載:2020年2月5日号
 柳原商栄会(小倉敏政会長)が、「足立区環境基金」の助成金制度を使ってエコバッグ(通称=クジラカメバッグ)を400個作り、1月下旬から加盟店22店舗で無料配布を始めた(なくなり次第終了)。
 小倉会長は、海に住むクジラが、人が捨てたり災害で流れてきたビニール袋を飲み込んで、体内から大量のプラスチックごみが発見され、また同じように流れてきたストローが鼻にささって苦しむカメなどの痛ましいニュースや画像を見た時から「何とかならないかと考えていた」という。そんな時、2020年からレジ袋が有料化されることもあり、エコバッグをを商店会として製作することを発案。
 今回バッグのデザインを担当した柳原在住のデザイナー・本舘久美子さんも加わり、みんなで環境問題についての知識を学びながらデザインを考えていった。袋に描く絵や袋の大きさや材質など何度も協議を重ね、絵はクジラとカメの胃の中にレジ袋がたくさんあることを表現し、そこに「SOSレジ袋でおなかがいっぱい」「鯨亀(クジラカメ)バッグでレジ袋ゼロをめざせ」といった標語を入れた。
 色は汚れが目立たなく自然を連想させる緑。薄くて軽いだけでなく、手持ち部分の紐を長めにすることでリュックのように背負うことが可能なのも特徴だ。
 「このエコバッグを利用する人はもちろん、このエコバッグを見かけた子どもから年配の方まで、一人でも多くの人たちにクジラやカメが苦しんでいる現状を知ってもらえればと思います。そして、生き物や環境にやさしい商店会として継続して運動していきたいとも考えています」と小倉会長。
【問合せ】TEL3888・3577ゑびす屋

写真上/クジラカメバッグ
中/エコバッグを持つ商店会メンバーら(右から3番目が小倉会長)=ゑびす屋で
下/バッグのデザインを担当した本舘さん