足立朝日

五反野在住の発明主婦 犬のふん処理グッズを考案 足立ブランド企業とタッグ

掲載:2020年9月5日号
 生活に関する特許取得12件を誇る五反野在住の主婦発明家が、手を汚さず簡単に犬のふんを片づけられるグッズを発明、すでに通販でも販売を始め話題になっている。
 この主婦は、小林聡子さん(52)で、グッズの名前は「わんぽろキャッチ」。
 材質はポリプロピレンで、横16・5㎝、縦27・5㎝、高さ1㎝。A4サイズでシャベルのような形。「ふんが落ちるところをキャッチする」か「地面に落ちたものを拾う」かのどちらにも使えるのがミソ。
 イラストのようにダイレクトキャッチで使うのが一番清潔、簡単でおススメ。「わんぽろ」をビニール袋に入れ、そこにふんをさせてふんをはさみ、袋をめくれば、ふんが入っている、それをゴミ箱に捨てるという方法。
 発明のきっかけは、小林さんが3年前に保護犬のヨークシャーテリアを引き取り飼い始めたこと。
 路上などに放置されていたふんや処理しきれずに汚れた地面を見るたびに、迷惑がかかると痛感。処理の手間が省け、便利な道具があれば飼い主のマナー向上にもつながる……。「発明心に火がついちゃったの」と小林さん。
 昨年5月、小林さんは、商品化しようと、区のマッチングクリエイター(中小企業診断士の資格を持つ訪問相談員)に相談。足立ブランド企業でプラスチック成形加工のミユキ精工㈱(大谷田1丁目、小暮孝一社長)を紹介された。
 1年2カ月、20回以上もの試作・改良の結果、7月21日(火)に販売開始となった。
 製作に協力したミユキ精工の小暮社長(45)は「通常、個人からの受注は受けていませんでしたが、これからの時代は自分たちが新しい商品を作っていかなければならないとの思いで小林さんとタッグを組みました。なにしろ小林さんが真面目で熱心でした」と話す。
 意匠権は取得済み、特許出願中。賞品の色はブルーとピンクで、希望小売価格は1個1540円(税込み)。足立区生物園(保木間2-17-1、TEL3884・5577)で販売しているほか、五反野駅そばに最近出来たコワーキングスペース「ツナグ」(弘道1-5-20、TEL6806・4732)やミユキ精工のネットショップでも買える。その他、アマゾン、楽天市場、ヤフーショッピングのネット販売にも対応。
 詳細・問合せは、インターネットで「わんぽろキャッチ」と検索。

写真上/「わんぽろキャッチ」を持つ小林さん(中央)とミユキ精工の小暮社長(右)、畑野専務
中・下/「わんぽろキャッチ」と説明チラシ