堀切橋
(葛飾区堀切1丁目-足立区柳原1丁目)
長さ 874m
架設 昭和42年(1967年)
構造 ゲルバー式箱桁橋
―千住曙町、山田剛彦さんの手紙―
家の近くの荒川放水路に、わが足立区と葛飾区の堀切菖蒲園を結ぶ堀切橋がある。
以前は、葛飾区側から橋を渡る際に、正面に富士山が見える時があって、昔学生の頃、東海道線の夜行列車での上京の際に、車窓に富士山が見えた時の感動が思い出されて、橋を渡るわずかな時間の富士山が好きだった。今はもう、高層ビルの乱立で見えなくなった。残念!
―大淵澄夫の現地探訪記―
川面を渡る夏風は緑色だ。草の中に体を横たえて午睡を楽しむ。京成電車の渡る音で目を醒ます。この橋には、画家の清方、作家の荷風も足を延ばし、スケッチや文に残している。豊かな自然は、過ぎた歴史が作ったものである。機械の少ない時代、20年の歳月を懸けた汗の結晶の人工河川を知る人も少なくなってきた。
―◇―◇―◇―◇―
イラスト・大淵澄夫
(葛飾区堀切1丁目-足立区柳原1丁目)
長さ 874m
架設 昭和42年(1967年)
構造 ゲルバー式箱桁橋
―千住曙町、山田剛彦さんの手紙―
家の近くの荒川放水路に、わが足立区と葛飾区の堀切菖蒲園を結ぶ堀切橋がある。
以前は、葛飾区側から橋を渡る際に、正面に富士山が見える時があって、昔学生の頃、東海道線の夜行列車での上京の際に、車窓に富士山が見えた時の感動が思い出されて、橋を渡るわずかな時間の富士山が好きだった。今はもう、高層ビルの乱立で見えなくなった。残念!
―大淵澄夫の現地探訪記―
川面を渡る夏風は緑色だ。草の中に体を横たえて午睡を楽しむ。京成電車の渡る音で目を醒ます。この橋には、画家の清方、作家の荷風も足を延ばし、スケッチや文に残している。豊かな自然は、過ぎた歴史が作ったものである。機械の少ない時代、20年の歳月を懸けた汗の結晶の人工河川を知る人も少なくなってきた。
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イラスト・大淵澄夫