足立朝日

足立区商店街振興組合連合会の 5代目理事長に就任した 山﨑 健 さん(72) 千住2丁目在住

掲載:2020年10月5日号
守りから攻めの商店街活動を

 「新型コロナの影響で、商店街を含め全体が停滞する大変厳しい状況ですが、何とか困難を乗り越えてやっていきたい」――。
 新型コロナウイルスによる未曾有の危機の中で、山﨑さんは、副理事長7人のうち5人が入れ替わった新執行部と50人の理事(商店街理事長・会長)を率いることになったことへの責任感をひしひしと感じている。
 「今までの運営は内向き過ぎましたね。内部でゴチャゴチャやっていてもダメなんで、『私たちはこうやるんだ』と他区にアピールできるようにならないと」と自信と確信に満ちた表情でズバリ。
 区の中心市街地でもある旧日光街道の「北千住サンロード商店街振興組合」(62店加盟)の理事長を10年以上務め、「街道まつり」など数
々のイベントを企画し実施して来た山崎さん。「コロナ禍を克服した後は、区を挙げてやるというようなイベントをやりたいね」「商店街振興組合に加入しているメリットがないとね。何かないか、今それを考えているんです」。次々と「抱負」が口をついて出る。
 「ネット通販」の隆盛など流通分野の激変、中小スーパーの林立という販売業態の変化の中で、個店は商店主の高齢化などで弱体化している。大きな社会的状況ははっきり分かっている。「その中で、個店と商店街がどう生き延びていくか、課題は明確なので、少しでもその『ほころび』を少なくし、売り上げを伸ばせるように手を打ちたい」と言う。
 根っからの千住っ子。千寿第一小(現千寿本町小)、第十五中(現青葉中)、都立江北高校から慶應大の経済学部を卒業。戦後すぐに父親が興したリビングショップの「㈱山﨑商店」を1988年(昭和63)に継いだ2代目。24年前に、9階建てのマンションを建て、その1階にお店、最上階に住居を構える。2人のお子さんは社会人。後継者問題では、少し頭が痛い。
【メモ】㈱山﨑商店は、千住2-22、TEL3879・3357。商店街振興組合連合会は、千住仲町1-5、TEL3881・9121。