足立朝日

Vol.215梅沢富美男劇団 千住新春公演

掲載:2020年12月5日号
内容・衣装一新で艶やかな舞台を

 シアター1010新春の舞台を飾るのは「梅沢富美男劇団 千住新春公演」。コロナ禍でも、梅沢は感性全開でテレビ番組で活躍中だが、舞台役者として厳しい状況を乗り越えてきた想いは深い。「11月の御園座まで9カ月間、舞台に立てない日が続きました。70歳という年齢もあり、いつも『役者の引退はお客様が決める。お客様が入らなくなったら引退だ!』と言い続けてきた僕も、このままコロナに引退させられるんじゃないかと不安に思うことも。劇団員もスタッフも大変な時を過ごして、今回こうして東京のお客様に舞台を見ていただけること、本当にうれしく思っています。やっぱり僕は舞台が好きだと、今実感しています」
 久々の舞台では、兄の梅沢武生はじめ、竜小太郎、門戸竜二が共演。「僕とは縁がある若手2人。実は竜君は誕生前、お母さんがうちの劇団にいた時からの縁。ちび玉といわれていた頃から、この子はきっといい役者になると思っていました。門戸君も役者に成り立ての頃から知っていて、本当に真面目で芸に一生懸命な子です。うちの劇団では『王子』と呼ばれているんですよ。そんな2人に、僕が座長になってからこうして助けてもらえるなんて思ってもみなかったので感慨深いですね。2人ともとても優秀で、僕の無茶ぶりな稽古にもついてきてくれるので本当に助かります」
 新春舞台の見どころは盛り沢山だ。「芝居は心強い2人がいてくれるので、楽しいものをお届けします。歌のコーナーは『夢芝居』はもちろん、コロナ禍で披露する機会を失っていた僕の久々の新曲『ノスタルジア』を生でお届けします。舞踊ショーは内容も衣装も一新。オープニングは華やかに僕と竜、門戸、女性座員すべてが花魁姿で舞台を飾ります。僕の花魁の打掛も、他の舞踊の衣装も、デザインからすべて僕が手がけて新しいものを作りました。ひととき浮世を忘れていただければ本望です。沢山笑って楽しんで、自己免疫力アップを!」
【日時】◆2021年1月14日(木):午後2時30分◆15日(金)・16日(土):午前10時30分・午後2時30分◆17日(日)午前10時30分【料金】7000円、フレンズ会員割引あり、「足立区区内共通商品券・生きがい奨励金・プレミアム商品券」も利用可。未就学児入場不可【チケット】TEL5244・1011