足立朝日

西新井駅西側に新道開通! 「西新井駅周辺」をお散歩

掲載:2021年3月5日号
 一部未開放だった亀田トレイン通りが3月12日(金)に開通する。これにより西新井駅東西の行き来が安全で便利になる。今回は「西新井駅周辺」をお散歩してみよう。

A亀田トレイン通り3月12日(金)全線開通
 エルソフィア前から西新井方面に向かうと、大型マンションが建ち並ぶ道路がある。かつて車両基地があったことから、通称「亀田トレイン通り」と呼ばれ平成21年にほぼ開通していた。しかし、まっすぐ西新井駅西口側へ抜けられる道が中々できずにいたが、3月12日(金)午前11時に開放されることが決まった。
 これまで、車で旧日光街道のエルソフィア方面から西口前に行く場合、狭い曲がりくねった一方通行の道を通らなければならず、歩行者と車の事故がいつ起きても不思議はない状況だった。この広い道が開放されることで、駅東西の防災機能の向上や渋滞緩和、さらに西新井駅東口からはこれまで通りガード下をくぐるのは変わらないもののこの道とつながることで安全性と利便性が期待されている。
 西側を抜けた先にはパサージオ西新井、THEスパ西新井、セントラルスポーツ西新井、東京洪誠病院など、東側は亀田トレイン公園やこども支援センターげんきなどの前に出る。
 亀田トレイン公園には車輪のモニュメントや、昭和30年代の駅前広場や電車が走る様子が陶板にしてトイレの壁面に飾られているので、立ち寄ってみては。
Bあっさりと濃厚の2種類のラーメン
 2019年3月にオープンすると、素材を生かしたスープやチャーシューが多くの人を魅了。瞬く間に人気店になったラーメン店「桔梗と空」(西新井栄町1-12-8、TEL5888・6776)。
 オープンしたのは荒川区出身の伊豆和也さん(42)。サラリーマン時代にラーメンの奥深さに引かれ、3年の修行を経て独立。店名は桔梗の花言葉「誠実・真面目」という意味と故郷を思い出す「帰郷」、それと転勤が多かったサラリーマン時代に空を見上げて「この空は故郷と繋がっているんだ」という想いが湧き上がっていたことに由来する。
 ラーメンはあっさりとすっきりの「桔梗/淡麗醤油」が800円。味玉、チャーチュー1枚追加、のり2枚追加の特製は1050円。ベースとなる4種類の醤油をブレンドし、爆発的な旨みを持たせた癖になる味。つきたての餅が乗っているのもポイントだ。
 濃厚好きにはたまらない「空/濃厚煮干し」は850円(特製は1100円)。煮干しの香りと味がスープに溶け出すとろみある一品。煮干し系のラーメンが苦手な人でも「同店のスープは好き」という人があとをたたない味に深みのある一杯。
 同店のフェイスブック、ツイッター、インスタグラムで最新情報をゲットしよう。登録するとトッピング無料サービスもある。
※表示価格は全て税込み。
★「足立朝日を見た」で3月末までラーメン大盛り無料またはトッピング1つサービス(他サービスとの併用可)
【営業時間】午前11時~午後3時、午後6時~8時(日・祝は昼のみ営業)、月曜・第2第4火曜定休(祝日の場合は営業、翌日振替定休)
C西新井なのに王子? スパイシーなミャンマーカレー
 カレー好きなら一度は聞いたことがあるかもしれない「ムルギーカレー」。ここ「王子ムルギー」(西新井栄町1-12-10、TEL090・8819・2721)は、渋谷の老舗インド料理店「ムルギー」で修行を積んだ魚津正夫店主(74)が、奥さんのヒサコさんと営むお店だ。
 なぜ西新井なのに王子という名前が店名に付いているのかといえば、初めて自分のお店を開いた場所が王子だったという理由からだ。「現在も、王子の時に来てくれていた常連の人たちが西新井まで足を運んでくれるのがうれしい」と魚津夫妻。
 ボリューム満点の同店の「ムルギーカレー」(800円※サラダ付き)は見た目もインパクト大で、ご飯が山の形になっている。多くの人が写真を撮るなどインスタ映えもする一品。13種類のスパイスと10種類の食材を合わせていて、ピリッとスパイシーなカレーは止まらないうまさ。特に人気なのは玉子が5個入ったカレー(900円※同)だ。
 辛いのが食べられない子ども向けにとろふわのオムライス(800円※スープ、サラダ付き)もあるので家族連れも安心。
 気さくで仲の良い魚津夫妻は、まるで親戚のように優しく接してくれて自宅にいるような居心地の良さ。わざわざ2人に会いに多くの人が食べに来るのも納得だ。
※表示価格は全て税込み。
【営業時間】午前11時半~午後2時半、午後5時半~9時(コロナ禍のため時短営業中。事前にご確認を)、月曜・第3日曜定休
D「はじめの一歩」の森川ジョージ氏が会長を務めるボクシングジム
 現在も連載中で、単行本は129巻、累計発行部数9600万部を突破しているボクシング漫画の金字塔「はじめの一歩」。その作者で足立区出身の森川ジョージ氏(55)が会長を務めるボクシングジム「JBスポーツ」(梅島3-11-19、TEL3849・2211)。強さとは何か。本当に強くなるための本格的なボクシングジムだ。
 元は綾瀬にジムがあったが、生まれ育った梅島の地に約15年前に移転してきた。現在、同ジムには11人のプロが所属。その内、5人がランカー(日本ランキング上位の選手)だ。その中で日本バンタム級1位の澤田京介選手が、空位となっているチャンピオンを掛けて5月に同2位の選手と対戦を予定している。同ジム3人目の日本チャンピオンになるか期待して応援したい。
 会員は小学校1年生~65歳と幅広い。それでも一歩ジムに入れば、年齢も性別も関係ない。トレーナーはプロもアマも同じように接し、全員が競争意識を持って昨日の自分よりも、そして周りの誰よりも強くなろうと真剣にボクシングに取り組んで努力している。
 また、「はじめの一歩」の作者が会長を務めているということもあり、ジム内のいたるところにポスターが貼られている。屋上には同作品で人気のキャラクター鷹村守の銅像もあり、ちょっとした観光スポットにもなっている。中ではキャラクターのTシャツを販売していて作品ファンが購入に訪れたりもする。
HP
【営業時間】午後4時~10時(コロナ禍のため現在は8時まで)、日・祝定休

写真A-1/全線開通する亀田トレイン通り
A-2/亀田トレイン公園にある陶板
B-1/すっきりとあっさりの「桔梗/淡麗醤油」
B-2/伊豆店主の丁寧な接客に味も心も満たされる
C-1/ご飯が山の形をしている玉子入りムルギーカレー
C-2/気さくな人柄の魚津店主夫妻
D-1/右から2番目が森川会長
D-2/ジムの屋上にある人気キャラクター鷹村守の銅像
D-3/練習する子どもたち