足立朝日

　年齢とともに減少する筋肉量。足腰が弱るとちょっとしたことでケガをしたり、寝たきりになる恐れもある。
　健康な高齢者を増やして要介護者を減らそうと、足立区では公園や広場で指導員と一緒に運動する「パークで筋トレ」の事業を実施している。緊急事態宣言が発出された昨年３月～５月末は中止となっていたが、再開後は体調を整え免疫力を上げたいと、新規の参加者が増えている。
　原則毎月２回、区内32カ所（３月現在）で開催。対象はおおむね65歳以上、申し込み不要（初回は登録）で、参加費は無料。１時間の中で、筋トレ、ストレッチ、脳トレ、リズム運動、自宅でもできる運動の紹介など飽きさせない内容になっている。指導者は区公認スポ
ーツ指導員・公認スポーツサポーター、体育指導委員ＯＢなど。
　北千住駅東側にある千住旭公園（通称・太郎山公園）では、毎月第１・３土曜日の午前９時～10時に実施。千住常東地区の総合型地域クラブ「ＪＯＴＯクラブ」が指導している。
　多いときは40人ほどが参加するが、３月20日（土・祝）は約30人で、ほとんどが女性。体操、足踏みジャンケン、タオルを使った筋トレなどに挑戦し、無理なく楽しみながら体を動かした。
　また、運動前と後に片足立ちのタイムを測定。運動後にタイムが伸びる人もいて、早速効果を実感していた。
　10回ほど通っているという西川さん（76）は「家だと動かないけど、ここだとみなさんと一緒なので。体を動かすと気分がいい」、毎日歩いて運動しているという大橋さん（73）は「ここでは、いろいろなところを動かせていい」と話し、一緒にやることが継続につながっている様子。徒歩30分の千住元町から参加している三橋美枝子さん（72）は、「歩いた時の膝の痛みが軽減した。ここで教わった運動を家でもやっている」と効果を喜んでいた。
　開催場所や日時は足立区のホームページに掲載（「パークで筋トレ」で検索）。
【問合せ】TEL３８８０・５８２６スポーツ振興課

写真／タオルを使って筋トレ＝千住旭公園